「表紙」2017年04月13日[No.1668]号
ヒーロー&ヒロインが結婚!
2008年にテレビ放送がスタートし、大ブームを巻き起こした沖縄発の特撮ヒーロー「琉神マブヤー」シリーズ。初代ヒーローを演じた知念臣悟さんとヒロイン役の桃原遥さんは、プライベートでもパートナー関係を築き、2013年に結婚した。「マブヤーは俳優デビュー作で、緊張続きの撮影でした」と臣悟さん。女優としてすでにキャリアのあった遥さんは「オーディションで一番しっくり来た相手が臣悟さん」と語り、出会った日から運命の人だと気付いていたようだ。
共演きっかけで結ばれた縁
熱々の恋人同士のようでありながら、夫婦としてお互いを認め合い、親友のような雰囲気もある、臣悟さんと遥さん。共演作「琉神マブヤー」が大ヒットし、2人の人生を変えた。
「イベントは各会場満員、街を歩くと声をかけられ、お笑いライブには県外からファンが来てくださる、ものすごい状況でした」と臣悟さん。
「私は2作目以降も出演していますし、ずっと応援してくださるファンもいて、縁は今も続いています」と遥さんは語る。
「すてきな女性だな」と遥さんに好印象を持った臣悟さんは、撮影終了後にメールでやり取りを始め、友達として付き合い始めたとのこと。「撮影中は反則な気がして、終わってから連絡したんですよ」と笑う。
友達関係を1年続けた2人は恋人として約4年交際した後、2013年に入籍した。
「家庭を一緒に育むビジョンが見えて、生涯を共にする人だとはっきり感じ取れたんです。やっと結婚できる、という気持ちだったんですよ」と、遥さんは振り返る。
けんかより話し合い
臣悟さんから見た遥さんは、献身的な家庭向きの女性。
「想像以上にしっかりしていましたし、生活してやっぱり合うと再確認しました。僕の母と、彼女のお母さんの料理の味が似ているのもポイント」
義母の味付けを受け継いでいる遥さんの手料理に、臣悟さんは満足しているそうだ。
「チャンプルーとか肉汁などの家庭料理が多くて、おしゃれな料理は作れないんですけどね」と、遥さんははにかむ。
そして遥さんは臣悟さんを、人付き合いが上手で何事もスマートにこなすと思っている。
「大切なものを守ってくれる男性でもありますね。これ以上優しい人はいないと思え、大好きです!」
普段は家事を分担し、「けんかというより会議」というムードで何でも話し合いながら、お互いを思いやる気持ちを忘れない。2人の絆は、長男・臣樹(しんき)くんの存在で、より深まった。
「今までも楽しかったんですが、子どもが生まれてさらに楽しくなりました。自分の子どもって、驚くくらいかわいいですよ」と臣悟さんがとびきりの笑顔を見せると、「こんなに育児に夢中になるなんて。子どもへの愛情最優先の、同じベクトルを持ついい夫婦になりました」と遥さんは答える。
すっかり臣樹くん中心の生活になっているようだ。
毎日楽しく現状維持
初めての出産と育児に不安を覚えた時期もあったという遥さん。臣悟さんや家族のサポートで、その時期を乗り越えた。
「仕事が好きなので、ダイエットして早い復帰を目指します」と前向きだ。
一方で、父になりアクションシーンが怖くなったというのが、臣悟さんの本音。
「でもしっかり克服して俳優業を続け、司会をやって、お笑いも賞レース上位に食い込みたい。とにかく何でも挑戦したいんです!」
どんな役柄もマルチにこなす臣悟さんは、「これからも息子ともども支えてください。楽しくよろしくお願いします」と遥さんに、メッセージを送る。
「臣悟さんあっての家族。いつも元気でいてくれたら、私も息子も幸せです」と遥さん。
毎日楽しく過ごす現状維持を、これからも目指すという2人。出会いから10年目を迎える今年、臣樹くんも加わって笑顔いっぱいの時を重ねていくだろう。夫婦共演が実現するのも楽しみだ。
(饒波貴子)
円満の秘訣は?
知念臣悟さん: 怒鳴るな、話を聞け、楽しめ。この3つを自分に言い聞かせています。仕事も家のことも、全てを楽しんでいます。息子のオムツ替えも楽しい! 相手の話をしっかり聞き、言葉で思いを伝えることも大切ですね。桃原遥さん: あいさつと尊敬する気持ち。朝晩のあいさつは毎日心掛けています。仕事にも育児にも励む姿は「さすが!」と尊敬でき、大好きでいられるんですよ。
プロフィール
ちねん・しんご(FECオフィス所属)宜野湾市出身のお笑い芸人。2007年に大田享と漫才コンビ「パーラナイサーラナイ」結成後、08年には特撮ヒーロー「琉神マブヤー」の主人公に抜擢(ばってき)。アクションが出来る俳優として活躍する他、司会業もこなすなどマルチタレントとして活動中。プライベートでは13年に入籍。1児のパパ
<出演情報>
【テレビ】4月21日(金)放送スタート! 沖縄テレビ「エイカーズグランドマスター」(毎週金曜日19時〜)/琉球放送「沖縄BON」(毎週土曜日12時〜)
【ラジオ】FMとよみ「FECやいびんど〜」(毎週金曜日11時〜)他
【舞台】5月21日(日)18時開演 「FECお笑いライブ 笑城〜ワライグスク〜」会場:WaRaBa(那覇市樋川) 料金:一般 前売り1,500円(当日500円増し)、学生 一律1,000円/出演:ハンサム、パーラナイサーラナイ他
とうばる・はるか(GGプロモーション所属)
那覇市出身。15歳の頃にスカウトされ芸能界入り。ドラマ「オキナワノコワイハナシ」 や映画「琉球カウボーイ」などに出演。2008年には「琉神マブヤー」でヒロイン役に抜擢され現在までにシリーズ5作品に出演。ファッションショーや雑誌でモデルも務め、幅広く活動している。プライベートでは13年に入籍し、16年に長男を出産した
写真・村山 望
撮影協力 天久テラス(那覇市天久845)