「表紙」2019年04月25日[No.1774]号
コザ(沖縄市)から全国へ配信!
「沖縄市を盛り上げたい!」という地元愛を胸に自らスポンサーになり、ラジオ番組を続けるDA PUMP(ダ パンプ)のISSA(イッサ)さん。帰省時にはスタジオに出向いて出演する。ISSAさんの思いを受け取り、中心になって番組作りを務める幼なじみのFU-MI(フーミー)さんと、パーソナリティーを担当する宮川たま子さん・大屋あゆみさんに話を聞いた。
2017年3月にスタート。今年2月に100回目の放送を迎えた沖縄市のコミュニティー局・FMコザの「DA PUMP ISSA PRES ENTS コザデイザコザ」は、毎週月曜日放送の生番組。ダ パンプのISSAさん提供によるトーク中心の番組だ。
「コザは生まれ育った街で、いろんな景色を見てきました。東京暮らしが長くなりましたが、地元は大好き。仲間たちから街の現状は聞いていて、できることはないか。注目され、人が集まる場所になるといい」
そんな思いが番組スタートのきっかけになったと、真っすぐ前を見て語るISSAさん。
番組の企画に協力したのが、幼なじみのFU–MIさん。ISSAさんを「いっちゃん」と呼び、「兄弟みたい。いや、恋人以上かな?」とFU–MIさんは笑う。
「僕は以前、ラジオ番組を持っていました。いっちゃんなら全国区の番組を持てるはずですが、地元にこだわる番組作りができればと話すんです。一緒にかなえたくなり、計画しました」
2016年秋にISSAさんはガレッジセールが座長を務める「おきなわ新喜劇」にゲスト出演。県出身の若手よしもと芸人と出会ったことも、番組のスタートを後押しした。
「たま子に相談したらすぐ引き受けてくれ、お笑いコンビ・ウリズン桜のヤースーも誘い、FU–MIを窓口にして番組をスタートさせました。何かを始めることが大事だなって感じたんですよ」とISSAさん。
ヤースーさんは拠点を東京に移し、東京在住のたま子さんも時々の出演になるため、県内在住の大屋あゆみさんをレギュラーに迎えたという。
「たま子は東京でも時々会える。あゆみは手話の劇団を立ち上げて頑張っている。最強の4人で番組ができるようになりました」と話すISSAさんの言葉に、全員うなずいた。
地元の仲間と共に
「参加できてとっても楽しい! 一番の目標は、番組を長く続ける事。J–POP界で活躍しているISSAさんが、地元の局を大切にする事も心に響きました」とたま子さん。
あゆみさんは、「ヤースーがいたころゲスト出演したいとお願いしていたので、レギュラーになってうれしい。以前仕事をしたFU–MIさんが声をかけてくれたんですよ」とほほ笑む。
この番組の聴きどころは、日常の雑感を4人それぞれの言葉で伝える点。またウチナーンチュ仲間の前で見せる、自然体のISSAさんだろう。
「ここでしか出せない雰囲気をリスナーさんに届けたい。東京にいる時と話し方など少し違うけれど、あれも僕だしここにいるのも僕」と、リラックスムードのISSAさん。このスタジオでしか見られない姿だ。
「いっちゃんはスペシャルな存在。いいとか悪いとか言葉での表現を超えて、ただただスペシャルなんです。僕以外の仲間に聞いても同じですよ」とのFU–MIさんの言葉に、ISSAさんは「そんな風に言われても、何とも思わないよ。ちっちゃな時から付き合っている、みんなだから」といたずらっ子のように笑う。昔から変わらない関係でいられる仲間との時間や空間は、どんな時でも心地いいようだ。
番組が新たな活力に
1人ずつ思いを聞くと「浦添出身でコザは遠く感じてましたが、今では裏通りも知り新発見がいっぱい。嫁ぎ先はコザがいいです(笑)」(たま子さん)
「宜野湾出身ですが、ラジオの出合いでコザのイメージが変わりました」(あゆみさん)
「沖縄市とは言わず『コザ』というカナ2文字の表現が、歴史の中のカルチャーでありブランドだと思っています。その良さをプライドを持って、広めていきたいですね」(FU–MIさん)
「地元は『コザ』と言いたい。ラジオは、おしゃべりだけで思いを伝えるところが好きです。最近は動画で視聴できますが、耳からしか入らない情報を聞いていたい。大好きな仲間が故郷で番組を続けてくれて、帰ってきたらスタジオに行きリセットできる。また頑張ろうという活力になるんです」と思いを熱く語るISSAさんは、番組を長く続けること、帰ってきた時はできるだけ出演することを約束してくれた。
歌って踊るISSAさんもすてきだが、地元のコザで仲間と本音で語る姿も魅力的。全世界で視聴できる番組なので、ぜひ聴いてほしい。
(饒波貴子)
毎週月曜日21時〜22時
沖縄市のスタジオから生放送! (周波数76.1MHz)
「YouTube」「TwitCasting」では映像配信。詳細は公式サイトをチェック→http://fmkoza.jp/
Instagram @kozadeizakoza