「島ネタCHOSA班」2011年12月01日[No.1392]号
沖縄ではローストチキンの専門店がいくつかありますよね。お店の外観で鶏がおいしそうにぐるぐるまわっているのを見ていつも食べたいな~と思っています。そこでなんですが、あれって実はアルゼンチンからきたものだと聞いたのですが本当ですか?気になるので是非調べてみてください。(2011年12月01日掲載)
ローストチキン…故郷は?
(那覇市 K・Aさん)
あ~わかります! あの外観の誘惑っていったら…ねぇ。それにお店の前を通るととってもいい匂いがするんですよねー。うふふふ。
しかし、アルゼンチンからきただなんて、そんな話があるのですか? 沖縄の人はケンタッキーが好きだっていうのは有名だけど、ローストチキンも人気ありますよね。
アルゼンチン…もし本当だったとしたら、遠い国からどうやってここまでやってきたんだろうか。
では、早速調査してまいります。
偶然の出合い
いろんなお店から情報をいただき、やっとたどり着きました。ローストチキンの第一人者であると言う人を私調査班遂に見つけました!
もう絶対離さない!(↑え?)
今回宜野湾市普天間にあるブエノチキンのオーナー、伊佐常重さんからお話をうかがいました。よろしくお願いします。
では伊佐さん。ローストチキンとはもともとアルゼンチンからやってきたものだというのは本当でしょうか?
「はい。私は昔アルゼンチンでクリーニング屋を経営しておりまして、そのとき隣がローストチキン屋さんだったんですよ。そこの方々とはご近所ということもあって仲良くさせていただいてたんですね。それで作り方を習ったんです」
おぉ!たまたま隣がローストチキン屋さんとは、なんだか偶然の出合いですね。アルゼンチンではローストチキンはよく食べられているものなんですか?
「向こうの人は主に肉を多く食べる生活をしています。結婚式などのお祝い事では牛一頭とか食べますよ。ローストチキンも普段からたくさん食べられています」
へぇ~凄いですね! 日本ではローストチキンを食べるときって、それこそお祝い事などたくさん人が集まっている場所で出しますよね。牛一頭は…う~ん。文化の違いを感じます。
日本でローストチキンを販売することになったのは、なにかきっかけがあるんですか?
「そうですね。日本に帰ってきてからは、しばらく会社員をしていたんですよ。だけどずっと何か商売がしたいと思ってて。今はもうなくなってしまったんですけど、いろんな商売道具が売っているお店があり、そこでローストチキンを焼く機械を見つけたんです。作り方は知っていたし、やろう! って決めました」
ほほーぅ。ちなみにローストチキンを焼く機械って、いくらぐらいするんですか?
「うーんそうですね。はっきりとは言えませんが、車1台は買えますね」
えぇー!そそそそそんなにするんですかぁ? い、いやはや。高いだろうなとは思っていましたがまさかこれほどとは…。
作り方がアルゼンチン式ということは、味もアルゼンチンで作られているのと同じなんでしょうか?
「味は私なりに日本人に合うようにアレンジしています。ですがハーブやスパイスの一部はオープン当初からずっとアルゼンチンから仕入れているので、日本とちゃんぷる~していますね」
お! いいですねぇー。世界はひとつ!(↑いきなりどうした?)
素敵なお話が聞けて、もっとローストチキンが好きになった調査班でした。