「島ネタCHOSA班」2016年06月30日[No.1627]号
6月は梅仕事の季節といいますね。この時季、梅酒作りを楽しんでいる人もいるのでは? アルコールにはとんと弱い調査員ですが、早速調査に行ってきまーす!
沖縄初の梅酒専門バー!?
6月は梅仕事の季節といいますね。この時季、梅酒作りを楽しんでいる人もいるのでは? アルコールにはとんと弱い調査員ですが、早速調査に行ってきまーす!
約260種類の梅酒!
バーに精通する友人から話を聞き、やって来たのは宜野湾市真志喜の住宅街。「梅酒BAR夢月(むつき)」と書かれた看板がほんのり輝き、落ち着いた雰囲気が漂う外観は、閑静な住宅街に見事に溶け込んでいます。一見、何の店か分かりにくいかもしれません。正に隠れ家的バーです。では、ドアを開けますよ!
おおっ! これはすごい。壁一面にずらりと並んだ梅酒、梅酒、梅酒! 一体何種類あるのでしょう? オーナーの當間恵子さんに話を伺いました。
「260種類くらいあります。47都道府県の梅酒がそろっているんですよ」
梅酒だけでそんなにあるんですか! 聞けば沖縄初の梅酒専門バーで、今のところ県内唯一だそうです。
「全国的に見ても専門店は数少ないようです。100種類以上扱っているところも珍しいので、うちはトップクラスだと思いますよ」とのこと。
お薦めの梅酒はどれですか?
「市場に出回っていないものを数多く取り寄せているので、県内の酒屋さんで販売していないものがほとんどかも」と言いながら、何本か薦めてくれました。まずは、いも焼酎ベースの「兎に角(とにかく)」。他のいも焼酎ベースのものより味わいが濃く、生産本数の少ないレアものだそう。
當間さんも好きだという「アポロン ピンクジンジャー」はラズベリーやショウガ、トウガラシが入っていて、ちょっとスパイシー。
「テテ パリス」はアプリコット、ローズ、ジャスミン、ラベンダーなどさまざまな香りが楽しめるハーブ系。ココ・シャネルをたたえ、香水をイメージして造られたものだそうです。飲むだけで女子力が上がりそうですね! 紅茶や緑茶などと組み合わせた、さっぱり味の梅酒も女性に好評です。
さらに、疲れが吹っ飛びそうな高麗人参梅酒、好き嫌いがはっきり分かれるというヨーグルト梅酒もあるというから好奇心が刺激されます。「梅酒の概念を覆すものがたくさんありますよ」と當間さん。
女性目線を意識して
ところで県産の梅酒ってあるんですか?
「泡盛メーカーが、ベニイモやシークヮーサー、もろみ酢といった地域の特産品を梅酒と組み合わせたオリジナル商品をいろいろ出しています」
中にはワインをベースに泡盛仕込みの梅酒を加えた珍しい一品もあるそうです。
「限定ものも含めると全国に1000種類くらいの梅酒があるんじゃないでしょうか。集めだしたらきりがないですね」と笑う當間さん。そもそも、梅酒バーを始めたきっかけは?
「梅酒が好きなのはもちろんですが、女性が気軽に”一人飲み“できる空間を提供したかったんです。カウンターを低くしたり、かわいいライトを置いたりして、女性目線を意識しました」。 當間さんは実は、女性の生きがいや楽しみをコンセプトに、雑貨や手芸関連の店も営んでいるといいます。今後も新たな事業を考えているそうで、そのバイタリティーには感心します。
それにしても、梅酒にこんなにもたくさんの種類があるとは知りませんでした。ボトルのラベルやパッケージを見ているだけでもワクワクします。店内に流れるジャズを聴きながら、一人でまったり…なんて、たまにはいいですねぇ〜。