「島ネタCHOSA班」2016年09月01日[No.1636]号
ジュゴンの女の子が主人公の漫画がインターネット上のブログで連載されていると聞きました。沖縄の魚たちも次々と登場するらしいのですが…。興味があるので調べてください!
(那覇市 青いサンゴさん)
沖縄の海洋生物が漫画に!?
ジュゴンの女の子が主人公の漫画ですか? いったいどんな内容なのか、ワクワクしますね!
ジュゴンがヒロイン!?
調べたところ、ブログのタイトルは「なごんちゃんの熱帯魚図鑑」と判明。さっそくアクセスしてみました。
すると…。パソコンの画面に現れたのは、頭にアカバナーを飾ったかわいいジュゴン。味のある線でユーモラスに描かれたキャラクターは、ちょっぴり「ゆるキャラ」風です。
このジュゴンの女の子が、漫画の主人公「なごんちゃん」。第1話の初登場シーンでは、礼儀正しく読者にあいさつするなど、なかなかいい子です(ちなみにスリーサイズは1メートル、1メートル、1メートル。さすがジュゴン…)。
内容は、なごんちゃんを中心に、毎回、沖縄の海に住むさまざまな生き物たちが登場し、ほんわか楽しいやりとりを繰り広げていく4コマ漫画。現在、すでに100話以上の作品が掲載されています。
独特のゆるい感じの絵柄とあいまって、思わずほっこりさせられてしまうのですが、楽しみながら自然に海の生き物たちの知識も得られるように仕上がっています。
例えば、ジンベエザメの周囲にはイワシやカツオなど大小の魚が群れるという事実が漁師たちに知られていたこと、また光に突進する性質があるため、ナイトダイビングなどで突き刺される可能性がある「ダツ」という魚のことなど、海の危険生物の情報も紹介されており、海の生き物に疎い調査員には、なかなか勉強になりました。
海の魅力を伝えたい
思わず、一気にすべての回を読んでしまった調査員。もっと詳しく話を聞こうと、作者・Yumy(ユミー)さんを訪ねてみました。
「私は東京出身なのですが、沖縄のすばらしい海に魅了され、約10年前に沖縄に移住しました」とYumyさん。東京にいた時は漫画家を目指していたそう。「なごんちゃんの熱帯魚図鑑」は初めてパソコンを使って描いた作品とのことですが、どうりでキャラクターに味わいが感じられるわけですね。
ダイビングやシュノーケルが趣味で、沖縄の海によく潜っているというYumyさん。
しかし、移住後、県民は身近なだけに、かえって海に親しんでいないのかもしれない、と感じたといいます。うーん、海に行くのは基本ビーチパーティーの時だけという調査員には、少々耳の痛い話です。
「それで、得意の漫画を生かし、自分なりに沖縄の海のすばらしさを伝えたいと思ったのがきっかけです。登場する生き物たちのうち、8割ぐらいは実際に見たことがあり、自分が見て感じたことから発想を広げています」
いつもノートを持ち歩き、思いついた案をメモ。漫画家が本職ではないものの、本業の合間をぬって、週におよそ2本というハイペースで作品を発表しているのだとか。
「尊敬する宮崎駿さんがアニメにしてくれることが夢」と目を輝かせるYumyさん。そうなるために、まずは県民でなごんちゃんを応援していきましょう!!
なごんちゃんの熱帯魚図鑑 http://ameblo.jp/nagonnagom/