「島ネタCHOSA班」2019年02月28日[No.1766]号
那覇市内に「当たり付きの沖縄そば」があるといううわさを聞きました。本当なのでしょうか? とても気になっています。
(宜野湾市 そばーじゅさん)
当たり付きの沖縄そば!?
当たり付きの沖縄そばですか⁉ 麺に「当たり」とか書いてあるんですかね? 想像がつきませんが、インターネットで検索すると―。ありました! 当たり付きそばを提供している店が。それではさっそく運試しに行ってきまーす! 当たるといいな~♪
どんぶりの底に?
やって来ました「沖縄そばと海産物料理の店 楚辺」。テーブルに着くとメニューと一緒に「日本初⁉ 当りそば」と記載された紙が置かれています。よく見ると「そばのスープを飲みほすと…どんぶりの底に何か書かれてる…??」とあります。底に当たりのマークがあるんですね! 調査員はワクワクしながら「沖縄そば」を注文。
こちらのそばは細麺で、あっさり系のスープ。軟らかく煮込んだ肉との相性も良く、ほっとする味わいです。う~~ん、おいしい…と舌鼓を打ちながらも、どんぶりの底が気になってしかたがありません。透き通るようなスープなのですが、なかなか底が見えないんですよね~。
はやる気持ちを抑えながらスープを飲み、ようやく底が見えてきた…のですが残念! 何も書いてありません。
いったい当たる確率はどれくらいあるのでしょうか? 店長の國吉真さんに聞いてみると、「15~20杯に一つ当たりがあります」とのこと。今の時期で一日にそば100杯は軽く出るらしく、夏場は300杯超えることもあるといいます。一日に当たりが出る確率は意外と高いですね。
「スープを飲み干さない人も結構いるので、当たりでも分からないままの人もいます」
それはもったいない。味わい深いスープですし、当たりかもしれないので底が見えるまではぜひ飲んでほしいです。
それはそうと当たりが出たらどうなるのか気になりますよね。当たりには4種類あり、「㋥」=大当たりでお会計が半額、「おかわり」=そば一杯おかわり、またはソフトドリンクサービス、「ドリンク」=ソフトドリンク1杯サービス、「ジャンケン」=勝てば半額、またはソフトドリンク1杯サービスだそうです。
楽しんでほしい
そもそもなぜ「当たりそば」を考えついたのでしょうか?
「スープを飲んでほしいという思いもあったし、『当たり』があることで楽しんでもらえればと思って」と國吉さん。
同店は2009年にオープンし、その翌年ぐらいから「当たりそば」を始めたといいます。
「誰もやっていないことをやって、お客さんを驚かせたり楽しませたりしたい」という店のテーマがあり、「超大盛そば」も同時期から提供。こちらは直径32センチの特注のどんぶりに、ソーキや三枚肉、てびちなどが入った4人前はあるボリュームたっぷりのそばです。
國吉さんは「自分で考えたのに、3回トライして完食できなかった」と笑います。現在、さらに大きな直径53~58㌢のどんぶりを発注しているとか。これが出来上がり次第、「ゆいまーる楚辺そば」として誕生日などのサプライズ用に提供し、「みんなで食べよーぜ」という”ノリ“で楽しんでもらいたいと考えているそうです。
「おいしいと思ってもらうのは当たり前のこと。それ以外に一瞬でも楽しかったと思ってもらえるよういろいろ考えていきたいです」と國吉さんは話します。
最後に同店に200ほどあるどんぶりの中で一つだけ「残念」と書かれたものがあると教えてくれました。これに当たった人はある意味ラッキーかも?
沖縄そばと海産物料理の店 楚辺
那覇市楚辺2−37−40
電話 098−853−7224