「島ネタCHOSA班」2021年10月14日[No.1901]号
孫がユーチューブのVTuber「根間うい」を好きなようです。話を合わせたいので調べてもらえませんか? ちなみに当方は知ったフリをしているものの実は「VTuberって何ね?」というレベルです。
(那覇市 昭和ぬチューバーさん)
VTuber「根間うい」って何者⁉
沖縄のご当地VTuber「根間うい」さん、最近はユーチューブでの活動にとどまらず、県内で目にすることが増えてきましたね。昨年、コロナ禍の影響でオンライン開催となった「沖縄の産業まつり」や、国際通りをオンライン上で再現した「バーチャルOKINAWA」内でのイベント「一万人のエイサー踊り隊2021オンライン」の司会を務めたり、テレビCMや番組に出演したり…。最近では久米仙酒造とのコラボで泡盛ベースのチョコレートリキュールを発売したことも話題になりました。
沖縄の魅力を世界へ
おっと、VTuber(ブイチューバー)とは何かというお話からですね。実は調査員もあまり詳しくないのですが(汗)、調べてみると…。VTuberの「V」はバーチャル(仮想)のV。ユーチューブに自作の動画を投稿するのは普通のユーチューバーと変わりませんが、CGアニメーションのキャラクターを使って活動しているのが特徴だそう。CGアニメーションといっても、モーションキャプチャーと呼ばれる技術を使い、実際の人間の動きをリアルに再現しています。
根間ういさんは、そんなVTuberの一人。「沖縄の魅力を全世界に届けたい」という思いから、2019年の3月にユーチューブでデビューしました。
ユーチューブ上の「根間ういちゃんねる」でいくつか動画を見てみると…。ハイトーンの明るい声で、沖縄を題材にした軽快なトークを次々と繰り広げています。
動画の内容は、「沖縄あるあるネタ」をはじめ、人気曲を沖縄の三線でアレンジして歌ってみたり、沖縄に関するクイズを出題したり、沖縄料理を紹介したりと、エンタメを軸にした楽しい作り。中には、ゴーヤーでボウリングをするなどの愉快な企画も(笑)。生配信では、チンビンや沖縄そばを調理する様子を実況中継したことがあるそうで、沖縄そばは麺からこねて作ったと言いますから、並大抵ではない力の入れよう。
沖縄の魅力を発信するという使命から、県外のファンが多いと言いますが、冒頭にも紹介したように県内メディアやイベントでの活動も増えており、2020年12月の調査では県内での知名度が43㌫を記録するなど、県民の間でも知られてきているようです。
沖縄支援アルバム発表
そんなういさんが、10月20日(水)に沖縄支援アルバム「Ui♡Okinawa」(ういらぶおきなわ)を発表します。HYの新里英之さん書き下ろし楽曲「青々」、イクマあきらさんの「ダイナミック琉球」カバーなど、沖縄をたっぷり感じられる6曲入り。
ういさん本人に話を聞いてみたところ…。「コロナ禍でういの身近な人も大変な思いをしているので、沖縄支援アルバムとして制作しました。CD販売利益の一部を那覇市国際通り商店街振興組合連合会に寄付します」とコメント。新里さんと詞を共同制作したコラボ曲に関しては、「ういの声は高めなので、ひーでーさんに『このキーが出る人は珍しい。普段と違うテンションで作曲できるのが楽しい』と言ってもらえました(笑)。いい曲になったと思います。ユーチューブで公開しているミュージックビデオも、沖縄の風景にういが溶け込んでいるのでぜひ見てください」とアピール。
「沖縄生まれのういには、沖縄の魅力を自分で気付かないことも多いのですが、自分でインプットするよう心がけています」とういさん。「今後も沖縄を盛り上げていきます!」と元気に話してくれました。