「島ネタCHOSA班」2021年11月25日[No.1907]号
糸満市にシャークバーガーが食べられる店があると聞いて、驚きました。気になっているので調査してください。
(那覇市 驚き桃の木山椒魚)
シャークバーガーが食べられる店!?
実は調査員、その店を知っていて以前からシャークバーガーを食べたいと思っていました! それでは張りきって、行ってきまーす‼
食べてもらうために
やって来ました糸満市糸満の「食工房まほろば」。ここに依頼主が気になっているというシャークバーガーがあります。念のためメニューを確認すると…。ただのシャークバーガーではなく、〝メガ〟シャークバーガーでした! 果たしてそのお味は? いったいどんな人が食べにくるのでしょう? さっそく、魚介類などの卸販売を手掛ける「Noah's Ark」の代表で、「まほろば」ではコーディネーターを務める関屋安莉さんにお話を伺いました。
「初めのころは男性が多かったんですが、最近は女性が多いです。〝メガ〟なので、大きくて『食べられない』という人でも、意外とペロッと食べちゃうんですよ。でも食べ終わったら、結構おなかいっぱいにはなっているみたい」と笑顔で話します。やはり、〝メガ〟ですもんね!
「普通じゃ面白くないから。どうせだったらインパクトあるほうがいいでしょ」と話すのは安莉さんの父・洋一さん。ちなみに同店は、洋一さんが代表を務める船舶関連の事業等を展開する「株式会社 助っ人SEKIMARIN(セキマリン)」の飲食部門だそうです。
「もともと糸満ではサメを食べる文化があったんですよ。でも今の人は調理の仕方も分からないので、食べてもらうためにどうしたらいいか考えて『シャークバーガー』を作りました」
洋一さんの父は漁師で、サバニに撥水加工を施すためサメの油を塗っていたそうです。洋一さんも子どものころは、その作業を手伝っていたといい「サメの油の臭いはいまでも覚えています。結構、臭くて吐きそうになるぐらいでした」と当時の思い出を話してくれました。
ヘルシーな食材
バーガーに使うサメは「モウカザメ」や「イタチザメ」など。特に「イタチザメはすごくおいしい」と安莉さん。中には硬くて使えない種類もありますが、他のサメでもいろいろ試しているそうです。もちろん、調理の際には独自の調理法で臭みを取り除いているとのこと。
「県内でサメの駆除が行われていますが、以前は取ったら廃棄されていました。でも、それはもったいないし、おいしいサメの肉があるんだったら使えますよね」と洋一さん。実は、サメの革製品を手掛ける「cafooca(カフーカ)」の職人・金城立磨さんが「自分たちは皮しか使わないので、肉を使ってくれるんだったら助かります」といって港でさばいたサメの肉を時々、持ってきてくれるのだそう。お互いに必要な部分を分け合い有効活用しているんですね。と感心していると―。
ジャジャーン! 「メガシャークバーガー」の登場です。一番長い部分で20㌢ぐらいはありそうです。では、いただきます! パクッ。モグモグ…。ん? 普通の魚フライをパンに挟んで食べているみたい。なんですか、これ、おいしいじゃないですかぁ〜。サメの肉だけでなく、パンもおいしい! しかも、サメは高タンパク、低カロリー、低脂肪。さらにコラーゲンも豊富ですって! 思わず、興奮する調査員。ペロッと平らげてしまいました。あ〜、おなかいっぱい! 食べたことがない人は、ヘルシーなメガシャークバーガーをぜひ一度、試してみては?
食工房まほろば糸満市糸満2228
☎090-6859-7431
営業時間=ランチ10:30〜15:00(L.O.14:30)
ディナー(予約制)17:00〜21:00(L.O.20:00)
定休日=火曜