「島ネタCHOSA班」2022年02月17日[No.1919]号
先日テレビで、県内のスーパー「丸大」のお弁当が全国のお弁当が集まるコンテストで全国第2位を飾ったという報道を見ました。スーパーのお弁当の概念を覆す〝ヘルシーさ〟が評価されたらしいです! すぐそのお弁当を買ってみたんですが、薄味ながらおいしいんです。関係者はどんな思いでお弁当を開発したんでしょう? 気になるので調べてください。
(那覇市 平川さん)
全国で評価! ヘルシー&おいしいお弁当!
ヘルシーでおいしいお弁当、それはぜひ食べてみたい!
調べてみると、依頼者さんより情報が寄せられたお弁当は、丸大のスーパーで売られている「沖縄煮付け弁当」であることがわかりました。このお弁当が今年1月に審査された「お弁当・お惣菜大賞」(主催・一般社団法人全国スーパーマーケット協会)で栄えある優秀賞(第2位)を受賞したのです。全国のスーパー、コンビニ、専門店がエントリーした約4万2千件の商品を抑えての快挙ですよ。
健康的な食事身近に
さらに詳しく話を聞こうと、調査員は南風原町宮平にある株式会社丸大を訪れました。対応してくれたのは、商品部課長の大城良仁さん。「沖縄煮付け弁当」の商品開発に携わった社員です。
「沖縄煮付け弁当」は、その名の通り三枚肉、揚げ豆腐、大根、ニンジンなどの煮付けが主役の一品。まずは開発のきっかけについて聞きました。
「いつでも手軽に買えるヘルシーなお弁当を、と考えたのが始まりです」
そう話す大城さん。忙しい人は普段の食事をスーパーのお弁当やお惣菜に頼ってしまいますが、従来の商品は栄養過多になりがち。「健康を気にしても、健康的な食事が手に入る機会がない…」という問題意識を作り手ながらに持っていました。
一方で、「健康的なお弁当は味がいまいち」というイメージがあること、値段が高いという理由から手が伸びない消費者がいることも想定しました。そこで味わいにもこだわりつつ価格を抑えた商品を開発することが大前提となったそうです。
スマートミール認証
今回、丸大のお弁当が「健康的である」とアピールするために満たしたのは「スマートミール認証」の基準。
スマートミールとは、「健康的な食事・食環境」コンソーシアムが定めた食事のこと。一食の中で主食・主菜・副菜のバランスが取れ、野菜たっぷり、塩分量にも配慮していることに重点を置いています。カロリーや塩分量については、細かく取り決めがあるんですよ。
現在、丸大には「沖縄煮付け弁当」を含め8種のスマートミール認証のお弁当がありますが、製造を担う従業員の方々はグラム単位で材料や調味料の軽量をしているのだとか。薄味でもおいしく味わえるよう、煮付けなどは減塩調味料に前日から漬け込む、という工程もあるそうです。また、一部の商品には沖縄のおかず食材の定番「ポーク」ことスパムが入っています。「チャンプルーにはポークがないと物足りないので、ぎりぎり使用できる量に調整しているんですよ」と大城さん。
通常のお弁当に比べて手間も時間もかかっていますが、スマートミール認証をクリアしたお弁当は、お客さんが「信頼して買えること」を大事に日々作られているそうです。大城さんや現場の従業員の皆さんの試行錯誤の結果でもあるお弁当たち。今回の「お惣菜・お弁当大賞」の優秀賞はとてもうれしいものであったに違いありません。最近ではスマートミールの認知度も上がり、売り場のスタッフに「ありがとう」と声をかけてくれるお客さんもいるそうですよ。
お忙しい方にこそおすすめです。今日のお食事に、スマートミール認証のお弁当いかがでしょうか?
〈問い合わせ先〉
株式会社 丸大
☎098-889-3465
スマートミール認証のお弁当(全8種)は県内の丸大各店で販売中