「島ネタCHOSA班」2023年11月23日[No.2011]号
マッチ箱の中に、ファンタジックなミニチュアの風景を閉じ込めたアート作品を見た ことがありますか? 読谷村の「エルサラ雑貨」の店主さんが作っているのですが、とて もすてきなんですよ。ぜひ島ネタCHOSA班でも紹介してください!
(那覇市 М・М)
読谷村のマッチ箱アート作家⁉
マッチ箱の中にミニチュアの 風景 !? いったいどんな作品な のでしょうか。
エルサラ雑貨
というわけで、読谷村波平 の「エルサラ雑貨」を訪れた 調査員。
アパートの一室をお店兼工 房として利用しているとのこ とで、ドアを開けると―。店 主のたかいたつろうさんが手 仕事で作り上げた雑貨や、タ イなどで買い付けたエスニック 雑貨が並んでいました。
店内に並ぶ雑貨の中でもま ず目を引いたのが、ドールハウ ス。精巧なミニチュアの家に は、外観はもちろん、部屋の 小物の一つ一つまでが丁寧に作 り込まれており、実際に人が 住んでいるかのよう。「どんな 人が住んでいるのかな」と想 像力が刺激され、物語が広が ってきそうです。
店主のたかいさんは、 25 年 前に家族で沖縄に移住し、エ ルサラ雑貨をオープンしまし た。その前は、東京で博物館 や美術館の展示物を設計す る仕事をしていたそう。博物 館ではミニチュアの展示物を 手掛けることが多く、その時 に覚えた技術を使ってドール ハウスを作ったところ評判と なり、それが最近作り始めた マッチ箱の作品にもつながって いるのだとか。
想像の世界で遊ぶ
さて、ここでマッチ箱の作 品を見せてもらいました。昔 懐かしいラベルのマッチ箱は既 製品ではなく、たかいさんが ラベルデザインから全て手作 り。サイズも一つ一つ違うという から驚きです。
箱をスライドすると、中に は幻想的なミニチュアの世界 が。どこか異国の駅やバス停 だったり、パーラーやコーヒー スタンドのある街角だったり ―。あるいは、不思議な生き 物が現れることも。
どこかエキゾチックな雰囲 気の風景には、たかいさんが かつて旅したインドや東南ア ジアなどの風景のイメージが 反映されているそうです。
月や夜をモチーフにした作 品では、小さなライトがとも るように工作されている箱も あって、箱ごとにいろいろな世 界が広がっています。
たかいさんが目指している ものは、想像力を使って遊ぶ 大人のための玩具。「作る時 はストーリーを考えています が、受け取り方はその人の自 由。ゆっくり見て、その人な りの想像の世界をつくってほ しい」と話します。
「マッチ箱の作品作りは細 かい作業なので疲れます」と 苦笑しつつも、楽しそうな笑 顔を見せるたかいさん。これ からもどんどん、マッチ箱の 中の不思議な世界を私たち に見せてくれそうです。
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作品は4000円〜を目 安に販売(作品の規模、ライ トなどの工作の有無によって も価格は異なります)。お店 への訪問には、事前に電話予 約が必要です。
エルサラ雑貨
読谷村波平2171 うめの荘103
090-7984-2404
営業時間 13~17時
水曜・木曜定休