「ぐるぐるグルメ」2012年03月08日[No.1406]号
かつおだしでシンプルな味わい 沖縄そば処 たぁちまちゅー(2012年03月08日掲載)
寄宮十字路から真和志大通りに入り、真和志小学校体育館のすぐ横に緑につつまれた一角が見えてくる。昨年8月に開店した「沖縄そば処 たぁちまちゅ~」だ。
「たぁちまちゅ~」とは沖縄の方言で「2つのつむじ、これの持ち主はうーまくー(わんぱく)」という意味と、店の入り口にある大きな2つの松「たぁちまーち」をかけたと、店主の清水淳吉さんは説明する。
このそば屋はもともと、終戦直後の真和志村長だった金城和信さんの家。松の木は和信さんの2人の娘さんが誕生日に友達から贈られた松の苗を植えたものだそうだ。2人は沖縄戦で戦死、和信さんは戦後いち早く遺骨収集を始め「ひめゆりの塔」建立に尽力した。和信さんが亡くなられて30年以上だが、今でも地元の人たちから「和信さんの家」と親しまれている家屋である。
「たぁちまちゅ~」のそばは、かつおだしがベース。「揚げ豆腐」と「生しょうが」がのっている。「昔のそばには揚げ豆腐があったなーと思って。また、シンプルなスープの味を残したかった」と清水さんのこだわりがある。
かつおだしベースの沖縄そば、じゅうしぃなどのたぁちまちゅー定食
都会の喧騒の中、やんばる風リゾートの庭で食べるそばもいい
沖縄そば処 たぁちまちゅー
電話&ファクス098-833-0230
営業時間=11:00~20:00
(予約の場合は22:00まで可)/月曜休み/駐車場あり