「ワシントコポスト」2022年08月18日[No.1945]号
おみやげ
七夕の日にお墓の清掃をした。冷たい水を含ませた真新しいタオルで墓石を拭いた。周辺は雑草も伸びていた。特に裏は枯葉が積もっていた。捨てようとちり取りで集めると、「ん?」、重い。枯葉が黒い土になり天然の腐葉土になっていた。
捨てるのはもったいない。これはおじい、おばあからのプレゼントだ。家の畑の野菜作りの土にしようと思い袋に入れた。沖縄の夏はまだ長い。おいしい夏野菜を実らせてくださいね。お盆の日には、うんとごちそうしますよ。花を供え、「ありがとうございます。お待ちしております」と手を合わせて、七夕を終えた。
(南城市 ワキミズおじさん)
(編コメ)祖父母からの腐葉土のプレゼント。お盆の日には、仏壇に夏野菜をお供えできたでしょうか。
救われた瞬間
私は保育士です。仕事柄、ずっと恐れていた事態になってしまいました。
「コロナ陽性」。自分のことより、保育園のことが気掛かりでした。園全体での消毒作業で職員の皆さんに迷惑かけていること、関わった子どもたちのことがとても心配でした。
特に濃厚接触者となった子どもたちにPCR検査をしてもらうこと、そしてもし陽性だったら…。とても怖かったです。幸い、誰も陽性にならなかったと聞いて本当に安心しました。
療養中、今後の不安が勝り仕事を続ける自信がなくなっていました。
「何で休んでたー?」
子どもたちは無邪気な笑顔で抱きついてきて、仕事復帰した私を迎えてくれました。子どもたちに救われた瞬間でした。
(沖縄市 なすけ)
(編コメ)子どもたちの無邪気な笑顔を目にした瞬間のなすけさんのうれしさが伝わってきました。