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[No.1978]

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「ワシントコポスト」2023年04月06日[No.1978]号

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息子の卒業

 この春、息子が小学校を卒業しました。目を閉じると、幼い息子の姿がついこの間かのように思い浮かびます。小学校入学前に筆箱を購入した時に息子が「この筆箱は卒業するまでずっと使う」と言いました。私は無理だろうと思いつつ「それは良いことだね、頑張って大事に使ってね」と軽く流していました。それが、まさか本当に6年間ずっと持ち続けることになるとは知らずに!

 2年生になっても、3年生になっても「まだ使えるから大丈夫。それに6年生まで使うから」と。高学年にもなると、さすがに壊れてきたので買い替えを勧めても「6年生まで使う」の一点張り。自分でボンドで直していたので、私も一緒になって修理をし、頑張れと応援するようになりました。時にはお友達が直してくれたり、テープで止めてみっともない格好になっても見事に6年間使用し続けました。

 卒業式から帰ると、家で表彰式を行いました。賞状と少しばかりの賞金をプレゼントしました。自分で決めたことをやり遂げるのは素晴らしいことだと思います。ましてや今の時代に同じ物を壊れてもずっと使い続けるなんて簡単なことでありません。SDGsを6年前から先取りしていた息子と共に、親としていろいろと学んで成長したあっという間の6年間でした。

(浦添市 春うらら)

(編コメ)入学時に買った筆箱を、修理しながら6年間も使い続けたという息子さん。ものを大切にする心、すばらしいの一言です。今後の成長も楽しみですね。

新しい手帳

 新年度を迎え、4月始まりの手帳を新調しました。年度末になると、本屋さんや文具屋さんでは手帳の特設コーナーができて、県内外の手帳がところせましと並べられます。

 大きいものからポケットサイズのもの、厚いものから薄いものまで多種多様。形は昔から変わらないのに、文字が書きやすい紙を使っていたり、防水のものだったり、かわいいイラストがプリントされたものだったりと、それぞれ機能性も個性豊かな手帳たち。とりわけ、県内の手帳の表紙は紅型や沖縄の花をモチーフにしていて、すてきなものが多いですね。

 忙しい時も楽しい時も、どんな時も1年間隣で寄り添ってくれる手帳を選ぶ瞬間、今年度の目標を決めるような覚悟が必要だな、と感じます。

 最終的に私が選んだのは、アカバナがデザインされたもの。今年度も1年、よろしくね。

(浦添市 花のなる木)

(編コメ)手帳を新調し、まっさらなページを開くと、また新たなスタートだな…と気が引き締まりますよね。手帳のどこかに目標をメモしておき、定期的に見直すのもよいそうですよ。

ゆし豆腐の思い出

 私が小学生の頃、朝の6時頃から、ゆし豆腐売りのおじさんが、天秤棒を担いで、カラン、カラーンと鈴をならして、家をまわって、ゆし豆腐を売りに来ました。私の祖母は、鍋を持って、あちこうこうのゆし豆腐を買ってくれました。作りたてのゆし豆腐のおいしかったこと、今でも、ゆし豆腐を食べる度に、天秤棒を担いで、売りに来たゆし豆腐を思い出します。

(那覇市 てぃあんだ)

(編コメ)昔懐かしい、思い出の光景ですね。鈴の音やゆし豆腐の味が思い出されるような、すてきな文章をありがとうございました。車に形を変えてはいますが、今もゆし豆腐の移動販売は行われているようですよ。

琉球民謡の十八番

 今日、民謡の勝敗を決めるイベントは多い。各市町村の祭りで地域に伝えられた民謡の大会がある。例として汗水節(八重瀬町)、兄弟小節(与那原町)、二見情話(名護市)、石くびり(本部町)、トゥバルマー(石垣市)などがある。これらは同じ歌を多くの歌者が競うもので比較され、歌う人への期待感が少ない。

 また新曲(ミーウタ)対象がひらかれているが、一般の歌者にとってはハードルが高い。

 歌曲を限定せず、カラオケ大会のように歌者が得意とする歌に挑戦させて、民謡の郷愁(ノスタルジー)を誘う歌唱力に優れた人材の発掘と継承を考えたイベントはないものかと思う。

(八重瀬町 金城實秋)

(編コメ)民謡イベントへのご提案をいただきました。それぞれの歌者が得意とする歌を歌う、というのは面白いかもしれませんね。

ごみ分別

 友達から「資源ごみの分別を教えて」と電話がかかってきた。

 ごみ出しは、ご主人に任せっきりだったそうです。ご主人が突然入院したので、自分がやることになったと話していた。

 「ごみ出しにいつも時間がかかっている」と文句を言っていたそうですが、自分がやってみると手間取り時間がかかったとのこと。「きちんとゴミを出していた主人がすごい」と。

 私もごみ出しは夫に任せきりです。私も友達も「当たり前と思わないで感謝の気持ちを持たないといけないね」と話しました。

(糸満市 イトマンアンマー)

(編コメ)ごみ出しに限らず、自分でやってみることで始めて見えてくることってありますよね。やってもらっている仕事に、感謝の言葉を伝えるのも大切ですよね。

春の挑戦

 この春、何か新しいことを始めたいと思い、鉛筆デッサンで絵を描き始めました。仕事ではボールペンやシャープペンシルばかりなので、鉛筆を握るのは久しぶり。スケッチブックも買ってきました。

 今は、ユーチューブにたくさん、絵の描き方を教えてくれる動画があります。それらを見ながら描いています。まだ立方体や紙コップ、ティッシュの箱など、簡単なものしか描いてなくて、直線すらうまく描けないありさまですが、手を動かすのが楽しく、新鮮です。 もう少しうまくなったら絵画教室に習いに行き、植物や人物にチャレンジしたいです。

(那覇市 Y・M)

(編コメ)春の新しいチャレンジ、いいですね。一歩一歩コツコツ進める姿勢も見習いたいです。

洗濯物の思い出

 3月16日付の「みんなで洗濯物」と題したファミリーランドリーさんの投稿を読み、ほのぼのした気持ちになりました。

 母子家庭で、娘と二人暮らしだったので、私には、そういう思い出はありませんが…思い出したことがありました。

 娘が小学生の頃、仕事から帰って来たら、洗濯物が取り込んであったことがありました。洗濯物を干していた竿はだいぶ高かったので、娘にはまだ無理だろうと、洗濯物の取り込みを頼んだことはなかったんです。

 忙しい朝に、頑張ってたくさん洗濯したのに、夕方から雨が降ったので、がっかりして帰って来たら、娘が洗濯物を取り込んでくれていました。

 びっくりして「洗濯物取り込んでくれたんだ~ありがとう大変だったでしょう!?」と言うと…。

 「うん! 雨が降ってきたからね~おかあさんが頑張ってるから、わたしもがんばるよ~」と返されたんです。ちょっと感激した母でした。

(那覇市 島ないちゃー)

(編コメ)娘さんの思わぬお手伝い、さぞうれしく、また頼もしく思えたことでしょう。一生の宝物になるような、すてきな思い出をつづっていただき、ありがとうございました。

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