「表紙」2018年01月01日[No.1705]号
今年はホットないぬ年(ドッグ・イヤー)に!!
明けましておめでとうございます。今年はいぬ年。というわけで、共にいぬ年生まれの人気お笑いコンビ・こきざみインディアンの「さーねー」こと儀間真幸(さねとも)さん(35)、「もーりー」こと城間盛次(もりつぐ)さん(35)の二人をゲストにお迎えしました。県内のテレビやラジオで引っ張りだこ、舞台でも大活躍の二人が豪快にかじりつくのは、干支(えと)にちなんだホット「ドッグ」!! こきざみインディアンの二人にあやかって、熱〜い一年を過ごしましょう♪
今年も伸び伸びやっていきま〜す!!
共に南城市玉城親慶原の出身、実家も隣近所というもーりーとさーねー。幼稚園から仲良しだったという二人が、お笑いの道に進むきっかけとなったのは、中学3年生の修学旅行でコンビを組んで披露した初めての漫才でした。
16歳でコンビ結成、初舞台を踏む
さーねー(以下、さ) お笑いを始めたのは、修学旅行の18番大会。同級生の皆さんの前で二人で漫才をやったのが最初です。
もーりー(以下、も) 思ったよりは笑ってもらえたんで、いけるかなと。
―その前からお笑い芸人は意識していた?
も まったくないです。で、高校1年生の時、相方からオリジンの新人発掘オーディションに出てみないかと誘われて。
さ 中学の時は「もーりーとさーねー」というコンビ名だったんですよ。でもオーディションを受ける時に、何か出さないといけないと。意味はないんですよね。インディアンに対して思い入れもないし、刻んだ気もないんですけど。
さ いろんな候補が出ました。「赤ワイン白ワイン」とか「原付六台」とか。「幸あれ」っていうのもありましたね(笑)。
―オーディションの結果は?
も 予選は突破したんですが、本戦はボロボロ。でも、オリジンの社長が「お前たちには輝くものがあるからうちの事務所にこないか?」って。で、二人で相談して行ったら予選落ちしたメンバーも全員が呼ばれてたっていう(笑)。何年も同じ手法を繰り返しているらしいんですけど、僕らまんまと引っかかった。
レギュラー番組全終了!?逆境からの挑戦
それから、高校に通いつつ半年間の裏方修業をクリアして、16歳で初舞台に立った二人。18歳にしてなんとレギュラー番組4本を持つ若手人気芸人となりました。しかし、思わぬ落とし穴が……。
さ 18歳の時にレギュラー番組がいっぱい決まって、人気者になったんです。今思えば、ちょうど若手のチャラチャラした感じのMCがほしかったんだと思いますけど(苦笑)。でも2年ぐらいして……。
も 全部終わりました。こんなきれいに終わるんかっていうぐらいきれいに。
さ 死亡説も流れたぐらい。
も 近所を歩いてたら、「なんでここにいるの?」と言われました。内地に行ったと思われたんですね。過去の人になっちゃったんです。完全にハートをえぐられたので、今度は漫才で笑わして仕事を取らないといけないと……。
さ で、新春に沖縄お笑い芸人ナンバーワンを決める「O−1グランプリ」っていう大会ができたので、気合入れて頑張って。沖縄でネタをやるので、沖縄の人が見てて分かってうれしいようなっていうか……しゃべり方もウチナーっぽく、沖縄ネタを入れていった。僕らの世代の、隣の兄ちゃんがしゃべってる、みたいな。そしたら親近感が湧いていいのかなって。
「頼れるお兄ちゃん」目指したい
努力の結果、O−1グランプリで3年連続優勝を飾り、それをきっかけにみごと再ブレークを果たした二人。今年はコンビ結成から20年目を迎えますが、二人はいたってマイペース。これまで通り活動を続けていきたいと話します。
も 僕らは毎月1本、舞台のために新ネタを作っています。それはデビュー当時からずっと変わらない。僕らのネタって台本がないんですよ。二人で顔を合わせて、ファストフード店の遊具場なんかで、朝方までネタを練っていることもありますね(笑)。 さ 今年も伸び伸びとやっていきたいです。後輩たちも出てくれる番組を持っているので、「頼りになる先輩芸人」みたいな存在になれたらうれしいかな。 も 僕もずっと「沖縄の頼れるお兄ちゃん」的な存在に憧れているので。例えばBEGINさんとかディアマンテスさんみたいな……。愉快なお兄ちゃん、お笑い芸人という感じでやっていきたいですね。プロフィール
こきざみインディアン: 南城市玉城親慶原出身の幼なじみ、儀間真幸(さねとも)と城間盛次(もりつぐ)の二人によるお笑いコンビ。高校1年生の時、オリジンの新人発掘オーディションに応募し、半年後初舞台。沖縄テレビ「O-1グランプリ」3年連続優勝を果たすなど、漫才の実力は折り紙付き。親しみやすいキャラクターで人気を博し、テレビ・ラジオでレギュラー番組を多数抱え、お茶の間に笑いを提供し続けている