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[No.1830]

  • (金)

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「表紙」2020年06月04日[No.1830]号

占いは自分と向き合うためのツール
「うらないmimic沖縄」 占い師・村松佳居さん

人生は意識すれば変わる

 あなたは占いを信じる? 信じない? 中には、いいことだけを信じるという人もいるだろう。そもそも占いって何? と思っている人もいるかもしれない。今回は本紙の人気コーナーの一つ「今週のタロット占い」でおなじみ、「うらないmimic沖縄」の占い師・村松佳居(かおる)さんに話を聞いた。

 人の気持ちに寄り添い、現実に根差した鑑定を信条とする村松さん。まず初めに占い師として、いま伝えたいことを聞いてみた。

 「世の中に不安を抱える人は多いと思いますが、人生は意識すれば簡単に変わります。充実した人生を送るには、自分のテーマを知り、それに沿った生き方をすることです。そして少し先の未来に標準を合わせることです」 タロット占いは潜在意識を引き出す占術で、巡ってくる困難やチャンスを読むことができる。生き方を変えると、現れるカードも驚くほど様変わりするので、直近の未来を読むのに適している。また、占星術は持って生まれた自分の個性や特質などを知るのに役立つという。

 「仕事の人間関係や恋愛、最近では人生のテーマや適職についての相談が多い」とのこと。

前向きな姿勢大事

 村松さんのタロット占いは、占星術や聖書などの古い文献がベースになっている。独学で、趣味が高じたものだというが、占い師になったきっかけをこう話した。

 「お誘いを受けてある会社に入社するはずが、先方都合で白紙になってしまいました。そのときはショックでしたが、占い師となったいまでは感謝しかありません。当時、占いに関しては趣味程度の知識だけ。それでも占い師に資格は要りませんので、『占い師になる』と決めたら道がついてきました」

 占い師になって初めて鑑定したときは、「タロットリーディング (カードの意味を読むこと)は翻訳に似ているので、伝え方に苦労しました」と振り返る。

 タロット占い、占星術、家相風水、東京の小野十傳氏に師事したという中国の方位術・奇門遁甲(きもんとんこう)を得意とする村松さん。

 鑑定時の心構えは「真摯(しんし)であること。自分の意見を持って占うと、それだけで勘が鈍ってしまいます」。

 一方、鑑定を受ける側に対しては、「自分自身を受け入れる心と前向きな姿勢が大事」だという。

 占いで人生が変わった―。そんな声も聞こえてくるが、村松さんいわく「占いがきっかけになるとは思いますが、それだけでは変わりません」ときっぱり。占いはあくまでも「人が自分と向き合うためのツール」であり、よりよい人生にするべく変えていくのは自分自身。そのために具体的な行動を起こせるような鑑定を村松さんは日々、心掛けている。

 これまでに印象に残ったことの一つとして、「精神を病んで入院していた女の子が、レキオの占いコーナーをきっかけにうちに来てくれまし た。いまでは退院して働いています」というエピソードを教えてくれた。

オンラインで占う

「うらないmimic沖縄」では、すべての占いにおいてオンライン予約ができる。タロット占いの場合、対面のほかLINEの無料通話を使った鑑定も行う。

 占星術や家相などは生年月 日と生まれた場所、あるいは現住所など必要事項をホームページ上のフォームに入力。鑑定結果をLINEノートやメール、電話で受けることができる。外出せず、家にいながらにして占ってもらえるサービスはうれしい。

 詳しくはホームページを見ながら、そこに広がる村松さん独自の占いの世界観にも触れてほしい。何かしら引かれるものがあるはずだ。

(﨑山裕子)



うらないmimic沖縄
那覇市真嘉比1-1-3
https://www.mimicdiviner.com/
☎︎ 070-5403-6474

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「うらないmimic沖縄」 占い師・村松佳居さん
「うらないmimic沖縄」 占い師・村松佳居さん 写真・村山 望
「うらないmimic沖縄」 占い師・村松佳居さん
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「うらないmimic沖縄」 占い師・村松佳居さん
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