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[No.1912]

  • (金)

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「表紙」2021年12月30日[No.1912]号

今年も笑って福を招こう!!
ハンサム 金城博之さん、仲座健太さん

新春特別インタビュー

 地元沖縄にこだわって活動を続けてきたお笑いコンビ「ハンサム」。どこかゆるくて愛されキャラの金城博之さん、いかついけれど頼れる先輩キャラの仲座健太さん。二人の対照的な性格は、コンビの危機も招きましたが、一方であのヒットキャラ「護得久栄昇」誕生のきっかけに?

コンビ危機乗り越え、ヒットキャラ誕生

―FEC入団のきっかけは?

金城 入団は1996年。僕は24歳で仕事もしていたんですが、お笑いは好きだった。沖縄にお笑いがあるんだって気付いて、じゃあやろうと。

仲座 僕は20歳。「俺が沖縄でお笑いをやらんと誰がやる!」っていう使命感で入った。入ったら僕がやらんでも、ばんないやってたんですけど。最初はそれぞれ別でコンビを組んでて、2000年の8月にハンサム結成。「金城さん面白いと思うけど、俺はこれで飯食っていきたいから、そういうつもりじゃないならコンビ組めないよ」と話したら、「いいよ」ってなったから、気持ち一緒なんだな、ということでコンビ組んだ。

―結成22年目ですが、その間にコンビの危機は?

金城・仲座金城・仲座 たくさんありました!

仲座 全部パターンは同じ。ネタやって金城さんが失敗する、それを僕が強めにいさめる。そしたら金城さん「分かった、ごめん」とか言うんですけど、僕は「本当にごめんと思ってるか!?」と。

金城 かぶせてくる(笑)。

仲座 それでいろいろケンカがあって、離れようかと話し合ったのが2015年。でもそこでお互いを見つめ直して、本当に心の底から腰すえてやるか、みたいな感じになって。その翌年にライブをたくさんしよう、ネタをたくさん出そう、と。それで生まれたのが護得久栄昇先生だった。

―護得久栄昇誕生のエピソードを教えてください。

仲座 護得久先生は、沖縄の偉くていばっている先輩方の集合体。稽古の時は高圧的なんですが、稽古や本番が終わって一緒に酒飲んだりご飯食べたりすると、人間らしい部分、愛くるしい部分がたくさん見える。そんな人たちをなんとか形にできないかと僕が作ったキャラ。

金城 僕、護得久栄昇は仲座が適してると思ってたんですよ。威張ってるんで(笑)。

仲座 僕は最初から金城さんにやってもらうことをイメージしてた。護得久先生って、どんなに偉そうにしていてもまわりがいじってくれる愛されキャラで、それは完全に金城さん。僕が高圧的なことを言うと、まわりが静かになるだけなんで(笑)。

―地元沖縄への思いは?

仲座 僕は、表に出る時は、地元(南風原町喜屋武)の人たちに笑ってもらえるだろうかというのがある。地元の人に嘘くさいことしゃべると見透かされるじゃないですか。喜屋武を意識することで、嘘をつかないでいられる。

金城 僕は、お笑いを始めてから沖縄の良さに気付いた。沖縄は戦争などの悲しい過去もあるけど、それを含めて沖縄面白いんだよとみんなに気付いてもらいたい。

―復帰50周年への思いは?

金城 僕は小さい頃から復帰っ子って言われていて。

仲座 いつまで「子」よ?っていう話ですよね(笑)。

金城 復帰おじさんやし。その年に生まれただけなのにもてはやされるのが、ずっと気持ち悪かった。でも、やっぱり先輩が頑張ってくれたから今の俺がいるな、と。何か恩返ししたいなということで、復帰っ子仲間で結成した団体「結515」で、沖縄の貧困を無くすお手伝いをさせてもらっています。

―今年の抱負を。

金城 ありがたいことに護得久先生でたくさん仕事をいただいているんですが、「ハンサム金城」としてももっと表に出ていきたいですね。

仲座 僕は昨年、南風原町の観光大使に任命してもらった。今年はもっとユーチューブやライブを通して、もっと地元に比重をかけられるような年にしたいと思っています!





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ハンサム 金城博之さん、仲座健太さん
あけましておめでとうございます!
新年号の表紙を飾るのは、県内のお笑い事務所FEC所属のお笑いコンビ「ハンサム」の金城博之さん(左)、仲座健太さんのお二人です。FEC入団から四半世紀以上、コンビ結成から20年以上にわたり、沖縄でお笑いを発信してきたお二人のパワーにあやかって、今年も元気な一年を過ごしましょう♪ 写真・村山 望
ハンサム 金城博之さん、仲座健太さん
ハンサム 金城博之さん、仲座健太さん
ハンサム 金城博之さん、仲座健太さん
ハンサム 金城博之さん、仲座健太さん
ウェブサイト「琉球新報Style」で、新年インタビューの拡大版を掲載しています。護得久栄昇誕生秘話など、数々の貴重なエピソードも。ぜひご覧ください!
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