「島ネタCHOSA班」2011年04月14日[No.1359]号
ドライブ中に、とても可愛いキノコのバス停を見つけました。確か名護の羽地中学校前だったと思うのですが、誰がナゼ、いつから設置されたのか、調べてもらえないでしょうか? (2011年04月14日掲載)
名護羽地中に謎のキノコ出現!?
(那覇市Iさん)
キノコ?キノコノコノコ…はっ!いかん。可愛い姿を想像するうちに、仕事を忘れるところでした。いざ行かん、メルヘンワールドへ!
まず、依頼にあった羽地中学校前バス停へ…いた!くぅ~可愛いですな。
バス停ってことは、バスが止まるわけだし、バス会社に聞けば疑問が解消するでしょう…。
「いや、実はあれはバス停ではなくてバスの待合所なんですよ。ですので、こちらでは分かりかねますねぇ」
通学路に親しみを
あらっ、すっかり解決と高をくくっていたのに…でも、何か情報を! 「そうですね、おそらくですが、公共のものなので名護市が設置したものだと思いますよ」
それや!それやんけ!バス会社の方との電話も早々に、今度は名護市役所へ。鼻息荒い調査員に戸惑いつつ、対応してくださったのは総務課主事の諸喜田徹さん。
「あれは、平成8年度の事業で設置したものですね。何しろ約14年前の話になりますので、あまり細かいお話は出来ませんが、よろしいですか?」
大丈夫です!さっそくなんですが、そもそもナゼ、あのような可愛らしいものを?
「当時、羽地だけでなく他の場所にも市の事業として待合所を設置していたんですよ。ただ、デザインは一般的なものだったようで、どうせ設置するなら何か、面白いものをという話になったみたいなんです。また、中学校前という立地もあり、羽地中学校に通う生徒に親しみを持ってもらいたいというのもあったようですね」
なるほど、親しみですか。でも、バスで通学する中学生ってあまりいないんじゃ?
「いえ、羽地中学校は、校区がとても広く、徒歩ではちょっと遠いっていう生徒も多いんですよ」
へぇ~、それで利用が多いのか。納得です。では、デザインはどなたが?
デザイナーは中学生!?
「それは、羽地中学校の生徒なんです」
生徒さん?どういうことでしょう?
「デザインを募集したんですよ。先ほど、お話したように生徒に親しみを持ってもらいたい、また、もちろん利用するのも生徒が多いわけですから、本人たちにデザインしてもらうのが一番良いというわけです」
確かに!でも、募集といっても一体、どんな感じだったんですか?
「まず、学校に『羽地中学校前バス停留所上屋デザインコンクール』というのを開いてもらったんです。
応募総数108点の中から、全校生徒による投票で上位15点に絞ってもらい、今度はその案を、市職員と設計事務所の方とで協議して、15点中4点、キノコ型のデザインが含まれており、実際に建築した時にも一番、安定する形であるということから、キノコに決定したというわけです」
ほ~、可愛らしいあの姿には、生徒4人のアイデアと職員の方、設計士の方。実に、多くのひらめきが隠されているんですねぇ。
Iさん、あのキノコは、生徒のひらめきを生かし育む。そんな大人たちの愛から生まれたモノでした。
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