「島ネタCHOSA班」2012年01月05日[No.1397]号
県民ソング? 沖食のCM曲♪(2012年01月05日掲載)
ぅえ~いか~っぷ♪ とくれば、すぅてきぃな旅の終わり~♪と返す。これがウチナンチュの正しい姿だと言っても過言ではないでしょう! 沖縄県民なら「あの歌、誰が作ったば」と、一度は口にしたことがあるはず。ないとは言わせません。胸に手を当てて聞いてみてください…どうです? あるでしょう? わかりました。そんな皆様の期待を一身に背負って、突撃して参ります。ではさらばじゃ。
意外に新しい?
と、言うことで沖縄食糧株式会社にやってまいりました。素敵な笑顔で答えて下さったのは企画総務部企画課主任の田幸正邦さん。
「今回は『お米の妖精』についてということでよろしいでしょうか?」
ん? 妖精? 何をおっしゃいますやら。妖精みたいなアヤシゲな話ではなく。あのCMについてです。もう、田幸さんたら、困っちゃうなぁ。
「はい(笑)。そのCM曲のタイトルが『お米の妖精』と申しまして…」
あらま。これは失礼いたしました。
「いえいえ。では、お尋ねの作詞・作曲は? ということですが、作画も含めて、それぞれ東京でご活躍されているプロの方にお願いしたんです。と申しましても全てお任せしたのではありませんよ(笑)。せっかくの機会ですから、長く愛していただけるようなキャラクターをと、広告代理店さんや弊社のスタッフ、3者で会議を重ね、半年以上の時間をかけて完成させたんです」
いや、長く愛するどころか、これを知らない県民はいないんじゃと思います(笑)。いつごろから放送を?
「1995年4月より放送を開始しております」
えっ! 1995年ですか。もっと古くからあるような気が…?
「そう思われる方も多いんです(笑)。ずっと昔からあるような感覚を持たれるようでして。それだけ身近に感じていただいているということでしょうね。本当にありがたいことだと思います」
言われてみればそうですね。なるほど、身近にかぁ~。
生みの親も予想外!
「ええ。弊社でも予想外だったのは、結婚式の余興にとか、幼稚園のお遊戯に使いたいという問い合わせが多かったことです。初めは、音源の貸し出しという形で対応していたのですが、あまりに多いので、喜んでいただけるならとCDを作ってしまいました。最近も余興にと石垣島の方からのお問い合わせがあったばかりです」
へぇ~、余興に…実に面白そうではありませんか! う~ん。こうなったら話を聞いてみたいと田幸さんを拝み倒し、ご友人の結婚式で『お米の妖精』を演じられた廣木ゆかりさんをご紹介いただいた。
さっそくですが、なぜ余興でやろうと?
「みんな知っているし、時間的にも1分ちょっとで終わるし、それに、CMのように、最初は玄米状態で出てきて、最後に、お米が精米されて、きれいな白米になった時、サプライズで『おめでとう』とあったらウケるんじゃないかって考えたんです」
なるほど(笑)。確かに、それはウケるでしょうね? 実際はどうでした?
「CMと同じように、暗闇でスポットライトを浴びたお米の登場から余興が始まるんですけど、曲のイントロで何をやるか分かった人もいて、クスクスきてましたね。最後はバッチリ、大ウケでしたよ(笑)」
いやぁ、そうでしょうね。お話を聞いていても目に浮かんできますから(笑)。
「精米できるように工夫したお米の着ぐるみを人数分作ったりして、準備は大変ですけど、みんな喜んでくれたので良かったなって思っています」
◇ ◇ ◇
田幸さん曰く、今回、お話してくださった廣木さんの他にも、まだまだ多くの方が『お米の妖精』を利用されているそうだ。皆様、この際、あの歌は県民ソングとして認定しても良いのではありませんか?どうでしょう?ダメ?