「島ネタCHOSA班」2012年02月02日[No.1401]号
私は、沖縄らしさが随所にある「ゆいレール」が大好きで、よく利用しているのですが、ふと疑問に思ったことがあります。車両は全部で何両あって、いくらぐらいするものなのでしょうか? 調べてもらえませんか?(2012年02月02日掲載)
空を走る高級車!?
(那覇市 Sさん)
『ゆいレール』。調査員も大好きです。県外から沖縄へ帰ってきて、空港から『ゆいレール』に乗ると「あぁ、帰って来たなぁ」って何だかほっとするんですよねぇ。
調査員を安心させるその乗り物は、一体全体この世の中に何両、存在しているのか?そして、少々、下世話な感じもいたしますが…ええぃ! 気にしないもん! だって皆さんも気になるでしょ?そのお値段 HOW MUCH!?
『ゆいレール』の数え方とは?
と言うことで、おめめをドルマークにしながら、早速、沖縄都市モノレール株式会社へとやって参りました。対応していただいたのは、営業企画課上席主任の宜名真忠さん。まずは、車両は全部で何両ござりまするか?と尋ねてみました。
「はい。弊社では、全部で13編成の車両を所有しております」
…13へんせい? え~っと、それはどういう?
「あ!そうですね(笑)。まず、そのお話をさせていただきます。電車の数え方は2種類ありまして、車両は、『1両』なのですが、実際に稼働している時の言わば電車となっている状態では『1編成』と数えるんですよ。ですので、『ゆいレール』は前後2車両で1編成ということになります」
はは~ん。つまり、車両が集まって電車であって、その単位は編成となるということか。となると、13編成で、1編成2両だから、全部で26両あるわけですね。
「その通りです。13編成めは2010年に導入されたものでして、これだけ他と違った構造なんですよ」
おっ! 豆知識ってやつですね?
「この編成だけ前後の車両の間に中扉があるんです。また、スタンションポール(てすり)の数を増やしておりまして、小柄な方でも安全に乗っていただけるようになっているんですよ」
ほほぅ、進化しているわけですな。ちなみに、路線上で13編成すべてが運行している状態もあるんですか?
「いえ、朝のピーク時の11編成で5分間隔での運行が最大ですね。基本的には、日替わりで1編成は整備、1編成は待機となっております」
豊かさを実感?
ほ~、それでも11編成が同じ路線上に存在しているなんて、何か不思議な感じがしますね。
ではでは、少し、お尋ねしにくいのですが…ズバリおいくらなんでしょうか?
「う~ん…おおよそでもよろしいですか?」
はい! おおよそで!
「1編成で5億数千万円ほどですね」
でたっ! 5億円! 皆さん、5円置くのと違いますよ? さすが、やっぱり良いお値段しますね。5億円のモノが頭上を行き来しているのかぁ…ん? ちょいと待てよ、ピーク時には11編成が路線上にあるわけだから…5×11=55!!
55億円ですがな! いやぁ~、毎朝、55億円以上が動いているのか。
でも、そう考えると、豊かな国で生まれ育っていると実感できないこともない気がする。
車社会の沖縄ですが、皆さんも1度、この高級車に乗って地球に優しいセレブ気分を味わってみてはいかがでしょう? 外国製の高級車も良いですが、5億に比べたら安いものです! まるで空を飛んでいるような乗り心地ですから是非、お試しあれ(笑)。