「島ネタCHOSA班」2016年03月31日[No.1614]号
先日、天久りうぼう楽市で「沖縄復帰30周年記念ポスト」を見つけました。このような記念ポストは他にもあるのでしょうか?
(浦添市 ミスターポストマン)
沖縄復帰記念ポスト!?
恥ずかしながら、その存在を知らなかった調査員。さっそく、那覇新都心にある天久りうぼう楽市にやって来ました。
辺りを見回すと普通の赤いポストはすぐに見つかったのですが…ん? ポストの上に透明の箱が載っていますよ。近づいて見ると、中に沖縄本島の形をしたオブジェが入っています。よく見ると小さな文字で「沖縄復帰30周年記念ポスト」とあるではないですか! 場所はリウボウストア入り口付近にある自動販売機とベンチの間。こんな所にあったんですね。
新しい都心をイメージ
調査員は記念ポストについてお話を伺うべく日本郵便株式会社沖縄支社を訪ねることに。
「このポストは沖縄復帰記念30周年にあたる2002年6月に設置しました。当時は国の機関としてさまざまなイベントを催していましたが、その一環として『沖縄復帰記念ポスト』を設置することになったんです。天久りうぼう楽市内にあるポストのオブジェは、これから発展していく新しい都心のイメージをモチーフにしています」と経営管理部企画・広報担当係長、川平忍さんは教えてくれました。
「他に那覇空港内と美栄橋郵便局前にも同じ日に設置しています。美栄橋の記念ポストは壊されてしまいましたが…」
そうなんですか! 壊す人がいるなんて残念でなりません。ちなみに、美栄橋郵便局のポストには琉装姿で舞う2体の人形が飾られていたそうです。那覇空港にはエイサーをしている青年2人のオブジェがポストの上に載っています。
復帰10周年や20周年記念のポストもあるのでしょうか?
「以前、シーサーが載っている復帰10周年記念ポストが那覇空港内郵便局にありましたが、この郵便局が3年ほど前に閉まったときに撤去しました。20周年記念ポストは東町郵便局前にあります。こちらは夜になると光るんですよ」
なんと! 光るポストがあるとは驚きです! これはポスト全体に那覇ハーリーや那覇大綱挽、紅型模様がモザイクで描かれています。いずれも沖縄文化をモチーフにしているんですね。
県内に5つ
ところで、復帰40周年記念ポストはどこにあるんですか?
「実は復帰30周年を最後に設置していないんですよ。壊されたり、台風で破損したりすることもあって今は現存している5つの記念ポストだけをそのまま残しているという状況です」 そこで、残る2つの記念ポストも紹介していただきました。
まず、2000年に設置された「九州・沖縄サミット開催記念ポスト」。これは名護郵便局前にあり、他とは趣が違います。丸みのある形ながらもシャープな印象。シルバーのボディーに描かれた沖縄全体の地図に加え、右下に施されたハイビスカスやサクラ、チョウ、波模様が心憎いですねぇ。
南大東郵便局前には「大東諸島開拓100周年記念ポスト」があります。こちらは赤いポストの上に大東島にのみ生息するというダイトウオオコウモリがぶら下がっています。もちろん本物ではありませんが、インパクトありますね!
川平さんと同部署の中原貴哉さんは「記念ポストを見て一瞬でも立ち止まって、写真を撮るなどしてもらえたらうれしいです。関心ある人もいると思うので、個人的には大きなイベントや何かの節目に新しい記念ポストができればいいなとも思いますね」と話してくれました。
最後に川平さんは「ポストをきっかけに郵便局にも立ち寄って、郵便以外の業務やサービスを知っていただければありがたいです」と結びました。
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県内にある5つの記念ポスト。皆さんはご存知でしたか?