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[No.1613]

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「島ネタCHOSA班」2016年03月24日[No.1613]号

ハブの試食ができる展示会

 週刊レキオ「あまくま情報局」のイベント情報を見ていたら、「ハブ展」というのがあり、ハブの試食が体験できると書いてありました。どんな風に提供されているのか興味津々です。ぜひ調べてください。

(那覇市 田村まさかさん)

ハブの試食ができる展示会!?

 ハブ展でハブの試食ですか?イラブー(ウミヘビ)は食べたことがありますが、ハブはさすがに未体験の調査員。さっそく、「ハブ展」を開催中の「東村立 山と水の生活博物館」に行ってみましょう。

 那覇から高速を使って車で2時間弱、東村の豊かな自然の中にたたずむ博物館に到着。学芸員の渡久山尚子さんに話を聞きました。

博物館で飼育展示!?

 東村の民俗資料や、貴重生物の剥製などを常設展示していて、東村の歴史や自然に触れることができる同博物館。ハブ展を開催するのは今回が初めてだそうです。会場ではハブの写真や資料、標本、生きたハブなども展示されています。

 なぜ、ハブ展を企画したのでしょうか?

 「せっかくハブを博物館で飼っているのでハブたちにもスポットを当ててみたいと思ったんです」と渡久山さん。

 ちょ、ちょっと待ってください! ここでハブを飼っているとおっしゃいました?

 「展示している生きたハブのうちの4匹は、博物館で飼育展示しているものなんです」

 ハブとヒメハブとアカマタの3種類を飼育していて、常設展示しているといいます。その他にも、リュウキュウイノシシを飼っているそうです。しかも飼育しているのは職員の皆さんというから驚きです。

 あの、ハブの試食について教えてください。

 「3月31日までの期間中、毎週日曜日にハブの試食体験があります」

 日曜日には試食を目当てに入館者が一気に増え、400人ぐらい来ることもあるそう。ハブ展だけでも珍しいのに、ハブの試食となれば、ますます興味は湧きますよね。

 試食用に料理されたハブを見せてもらうと、こんがりきつね色に揚げてあり、一口サイズに刻んであります。見た目は魚の空揚げのようです。

ハブの味は…

 恐る恐る食べてみると、魚のような味で、臭みは少ないです! 骨が多く、かむとボリボリと音がします。どうやって調理しているんでしょう。

 「軽く塩をふって素揚げをしています。調理をしているのは地元の総菜店です」

 誰がハブを調達するんですか?

 「今回の展示会でも写真や資料などを提供してくれている『ハブ捕り名人』の眞喜志康弘さん(東村出身、名護市在住)が、自ら捕獲したハブをさばいて持ってきてくれるんです」

 ハブ捕り名人ですか、そんなすごい人がいるんですね。展示室にも名人の写真や資料なども多数展示されていて、ハブへの情熱を感じます。その他にも名人お手製のハブ酒の試飲や、ハブから抽出した油も手に塗って試すことができます。ハブの油はシミなどに効くと言われているそう。つけてみると、少し魚のようなにおいがします。

 来場者も熱心に展示物を見ています。やんばるの野鳥を見るために旅行中という兵庫県から来た夫婦も、ハブの試食に挑戦。すると「臭みはないね、アナゴに近いかも」との意見。

 JA今帰仁支店の女性部の皆さん50人も入ってきました。やはり、女性が多いので、ハブの油が人気。皆さん手に塗って試しています。ハブの試食をした人に感想を聞いてみると、「ハブと言われなければ分からないわね」「酒のつまみにいい」「ウナギみたい」「ちょうどいい味」などの感想が。皆さんさすがに食への意識が高いのかほとんどの人がトライしていました。

 調査員もハブの生態を学び、実際に味わうことで、貴重な体験ができました。次の機会にハブ捕り名人にも迫ってみたいです!

 展示会は3月31日(木)まで。ハブの試食体験は27日(日)開催です。この機会にハブを知りに出かけてみては。



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ハブの試食ができる展示会
渡久山尚子さん
ハブの試食ができる展示会
博物館で飼育展示しているハブたち。左上から時計回りに銀ハブ、ハブ、アカマタ、ヒメハブ
ハブの試食ができる展示会
試食用に調理されたハブ。2匹分あるといいます
ハブの試食ができる展示会
入場料は大人200円、子ども100円。
毎週(月)は休館。
問い合わせは同博物館、☎0980-51-2828
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