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[No.1649]

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「島ネタCHOSA班」2016年12月01日[No.1649]号

浦添市立図書館に謎のタイル

 浦添市立図書館の敷地の庭に、音符と歌詞のようなものが書かれたタイルがズラッと一列に並んでいます。これは何かの歌なんでしょうか? 興味があるので調べてください!

(宜野湾市 ラッキー池宮城さん)

浦添市立図書館に謎のタイル!?

 調査依頼のメールには、写真が添えられていました。
 見ると、確かに音符とひらがな一文字がセットになった白いタイルが並んでいます。うーん、これは面白そうですね。正体を探るべく、さっそく浦添市立図書館に行ってみましょう!

リズミカルな配置

 というわけで、ようやく涼しくなってきた秋風に吹かれつつ、原付きバイクを飛ばして(あ、制限速度はきちんと守ってますよ)浦添市安波茶にやってきた調査員。周囲には、てだこホールや美術館もあり、文化の薫り漂う雰囲気。

 図書館は、コンクリートのモダンな建物に赤瓦の屋根。回廊の柱には、ブーゲンビレアがからまり、実に趣のある景観。図書館好きの調査員にはたまりません。うへへ(って、これじゃ知的というより恥的ですね)。

 さて、問題のタイルですが…。ありました、ありました! 図書館前の歩道に沿って、一列に並んでいます。

 驚いたのは、その長さ。図書館の敷地の端から端まで、ズラッと敷かれていました。

 しかも、タイルの位置は一枚ずつリズミカルにずれていて、タイルを囲むようにして敷かれた石の幅も微妙に違います。これがまた、何ともユニークで楽しげな印象を与えます。

 音符とともに書かれたひらがなを順に読み取っていくと、「うらそえじょうし てんたかく…」とあります。どうやら浦添市に関係する歌のようですね。

端から端まで70メートル

 この歌の正体を知るため、調査員は浦添市立図書館の管理係長・島尻修男(ひさお)さんに話を聞くことにしました。

 「タイルに書かれている音符と文字は、浦添市歌を表しています」と島尻さん。

 調査員は見落としていたのですが、実は敷地の端にはプランターに囲まれた黒いタイルがあり、歌詞と楽譜を一覧できるとのこと。

 「浦添市立図書館は31年前の昭和60(1985)年に開館しました。その時に『市民に市歌に親しんでもらいたい』との目的で、目につきやすい場所に設置したようですね」

 なるほど〜、すてきですね。

 「タイルの位置は、歌詞の音程に合わせて並んでいます。タイルを囲む石の幅は、音符の長さを表していますよ」

 おおっ! 言われてみると確かに。これなら、調査員のように楽譜を読めなくても、なんとなく市歌を口ずさめますね。

 「子どもたちが歩きながら、市歌を口ずさんでいるのはちょっといい光景ですよ(笑)」

 ところで、タイルの端から端までは、何メートルぐらいあるんですか?

 「さあ、タイルは97枚あるのですが…。長さは分からないですね。測ってみますか?」

 ぜひお願いします〜、ということで、巻き尺を借り、長さを測ってみた調査員。巻き尺は3メートルしかなく、何度も延長しながら測っていきます。

 その結果…。途中にある駐車場スペースを除き、全長はなんと約70メートル! いやぁ〜、すごいですね。

 最後に、浦添市歌の歌詞の1番をご紹介。

  「浦添城址(し) 天高く
  見よ躍進の 陽はのぼる
  新生の意気 はつらつと
  ああこの希望(のぞみ)
       この息吹き
  明るく伸びる
     浦添市 浦添市」
(作詞 西平守功氏、作曲 城間繁氏、編曲 寺岡真三氏)

 「♪うらそえじょうし てんたかくぅ〜」と、市歌のメロディーを口ずさみながら図書館を後にした調査員でした。



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浦添市立図書館に謎のタイル
音符とひらがな一文字が描かれたタイル。タイルの位置と、下に敷かれた石の幅にも注目!
浦添市立図書館に謎のタイル
タイルは、図書館前の歩道にそってズラッと敷かれています
浦添市立図書館に謎のタイル
巻き尺でタイルの端から端までの長さを測定中の調査員。長すぎてなかなか終わりません…
浦添市立図書館に謎のタイル
浦添市立図書館。
昭和63(1988)年に、日本図書館協会から「建築賞特別賞」も受賞している美しい建物です
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