「島ネタCHOSA班」2016年12月22日[No.1652]号
那覇市内で「馬汁そば」と書かれたのぼりを見かけました。馬汁そばなんて見たことも聞いたこともありません。車を運転中だったので見間違いかもしれませんが、とても気になっています。
(八重瀬町 クライアント馬場さん)
沖縄そばに「馬肉」!?
馬汁そばですか!? 一体どんなそばなのか、調査員も気になります。ぜひ食べてみたい! 今回の調査は、おなかをすかせて行かなくちゃ。
ひらめいた看板メニュー
さっそく「那覇市 馬汁そば」でインターネット検索すると…。那覇市辻に「あきそば」という家庭料理の店が見つかりました!
ワクワクしながらその店を訪ねると、オーナーの米藏昭子さんが笑顔で迎えてくれました。「馬汁そばは、14年前のオープン当初から出していますよ」と米藏さん。ちなみに調査員は「うまじる」だと思っていましたが、「ばじる」と読むのだそう。ハーブのバジルと勘違いしそうですね。
馬汁そばを提供するようになったきっかけは?
「17年ほど前に友人から馬肉をもらって、馬汁を作ったんです。肉ばかり食べていたので、気付いたら汁が残ってしまいました。それで、たまたま家にあった沖縄そばを入れて食べたらおいしかったので、店を開くときにうちの看板メニューにしようと思いついたんです」
宮古島出身の米藏さんは、子どもの頃馬汁を何度か食べたことがあるといい、その味を思い出しながら作ったそうです。
毎日10キログラム!
最初から馬汁そばの評判は良かったという米藏さん。
「初めの頃は一日3キログラムの馬肉で賄っていましたが、徐々に量が増えていき今では毎日10㌔㌘は使っていますよ」と話します。いっぺんに40食分は作ることができるという大きな鍋が、午後2時頃には空っぽになることも。人気のほどがうかがえますね。やはり地元客が多いのですか?
「普段はそうですが、ここ数年はNAHAマラソンに参加する県外のお客さんが増えました。大会の3日前ぐらいから忙しくなります。いつもの倍は売れますよ。馬肉を食べたら馬みたいに速く走れるようになるんですかね〜(笑)」
そういえば、アスリートの中には馬肉を好んで食べる人がいると聞いたこともあります。 馬肉は他の肉に比べて高タンパク、低脂肪。カルシウムやビタミンも豊富で、健康や美容に良いそうです。エネルギー源となるグリコーゲンは牛肉や豚肉の3倍以上も含まれ、疲労回復にも良いとのこと。
「一週間に一回は食べないと元気が出ないというお客さんもいますよ」と米藏さん。 同店では馬汁をテークアウトする客も多く、風邪気味の時にショウガやニンニクを加えて食べると体の調子が良くなるという人もいるそうです。
と、ここまで話を聞いたところで、やはり気になるのはそのお味。さきほどから調査員の胃袋が馬汁そばを求めています!それを察してか米藏さん、厨房へと入っていきました。そわそわしながら持っていると…。来ました! 麺の上にゴロゴロッと馬肉が載った馬汁そば。ダイコン、ニンジン、ゴボウ、コンブも入っていてフーチバーも添えられています。
それでは馬肉からいただきます! 見た目は牛肉の赤身に似ていますね。泡盛に漬けてから調理をするので軟らかく、それほど臭みを感じません。茶色のスープはコクがありながらも意外とあっさり。タマネギ、キャベツ、豚骨、かつお節からとっただしに、宮古風みそを加えているとのこと。麺は、このスープに合うという亀浜製麺所の細麺を使っているそうです。
予想以上の味とボリュームに、う〜ん満足! 馬肉パワーをいただき、張り切って次の仕事に向かう調査員なのでした。
あきそば
那覇市辻1-11-5
☎098-861-4683