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[No.1663]

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「島ネタCHOSA班」2017年03月09日[No.1663]号

琉球のトム・クルーズ

 本土に住んでいる友達から、「沖縄にはトム・クルーズそっくりの『琉球トム・クルーズ』っていう俳優さんがいるんでしょ?」と聞きました。興味があるので調べてください!

(宜野湾市 サングヮチウサジさん)

琉球のトム・クルーズ!?

 トム・クルーズって、映画「トップ・ガン」「ミッション:インポッシブル」で知られる、あの世界的ハリウッドスターですよね。そのそっくりさんなんて、ちょっと想像がつきません。
 質問者からの手紙によれば、バリバリの県内出身、県内在住の俳優さんだそうですが…。何はともあれ、本人を直撃してみましょう!

本家そっくりの目元

 調査員は、琉球トム・クルーズとコンタクトを取ることに成功。待ち合わせに指定した那覇市内某所に、バイクでさっそうと現れたのは──。

 ライダーズ・ジャケットを着込み、黒ずくめの衣装に身を包んだサングラスの男。こ、これは…、「ミッション:インポッシブル」!?

 サングラス越しにも、キリッと引き締まった眉、スラッとした鼻筋は、本家トムに激似。

 「お待たせしました。琉球トム・クルーズこと、村山靖です」。そう言ってサングラスを外すと──。

 クールなようでいて、同時に熱い視線を感じさせる目元からは、キラキラしたオーラが!!
一瞬、「に、似てるーっ!」と心の中で叫んでしまった調査員。

 村山さんは宮古島出身の生粋のミヤコンチュで、38歳。「4人きょうだいなのですが、自分以外はミヤコンチュの顔つきですよ(笑)」

 高校生のころから「トムに似ている」と周囲から言われていた村山さん。最初はあまりピンと来なかったそうです。

 「高校の時には俳優には全く興味がなかったんです。デザインに興味があり、福岡の専門学校で勉強した後、3年間グラフィックデザイナーとして勤めていました」

 その後沖縄に戻り、たまたま目にした求人広告で、観光施設の踊り手に応募した村山さん。そこでパフォーマンスを通した自己表現の面白さに目覚め、10年ほど前に津波信一さん率いる劇団「チーム・スポット・ジャンブル」の一員に。

 「津波さんが『うちに琉球トム・クルーズがいるよ』とある番組のスタッフに紹介してくださって、最初は関西のローカル番組に出演させてもらいました」

本土でじわじわ人気に

 それから、本土のバラエティー番組に準レギュラーとして出演したり、トムの来日時にはレポーターとしてトムを取材したり、沖縄が舞台の映画「天の茶助」に出演したりと活躍。

 村山さんはなんと、今までに3回トムに会い、本人から直接「僕らはそっくりだね!」と言葉をかけてもらったそう。

 「トムは『トップ・ガン』の撮影時に沖縄にいたこともあるようで、数年前に来日した時にも、県内のビーチで目撃情報が寄せられたんです。その時、インターネットでは『琉球トム・クルーズじゃないのか?』なんて言われてたみたいですよ(笑)」

 劇団チーム・スポット・ジャンブルでは、役者として、侍や麻薬組織のボスなど、さまざまな役柄を演じる村山さん。今月11日(土)・12日(日)には、三宅裕司さん主宰の劇団「スーパー・エキセントリック・シアター」とのコラボ舞台「SELECT!」に出演します。

 「自分はアクションが得意で、特撮ヒーローもののスーツアクターの経験もありますよ。バク転もできます! 将来ですか? トムとぜひ共演したいですね」

 今後は県内での活動の場も広げていきたい、と話す村山さん。琉球トム・クルーズの今後の活躍に期待しましょう!!



チーム・スポット・ジャンブル×スーパー・エキセントリック・シアター公演「SELECT!」
3月11日(土)、12日(日)
沖縄市民小劇場あしびなー
問い合わせ:☎098-898-1739

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琉球のトム・クルーズ
「ミッション:インポッシブル」風にポーズを決める琉球トム・クルーズこと村山靖さん。手にしているのはもちろんモデルガンです(念のため)
琉球のトム・クルーズ
サングラスを外すと……トムそっくりの目元にノックアウト!
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