「島ネタCHOSA班」2020年01月09日[No.1809]号
このところ沖縄市では「コザモータースポーツフェスティバル」など、モータースポーツ関連のイベントが多く開催されて盛り上がっていますよね。最近どういう動きがあるんですか?
(うるま市 4WD愛好家さん)
コザで今、モータースポーツが熱い!?
昨年11月9日に開催された「コザモータースポーツフェスティバル2019」に調査員も出動しました!
イベント会場ではカラフルなクルマやバイクが展示され、モーターファンはたちまち撮影会に。コースからは迫力あるエンジン音が聞こえ、ドリフトゾーンではタイヤの焦げるにおいも漂い、すごい臨場感です。
普段から競技を頑張っている子どもたちの走行コーナーでは、家族が熱い視線を送っていました。ミニ四駆の大会まで行われていましたから、本当にオールジャンルが集結といった感じです!
観光誘致の可能性
ここで、一般社団法人チームオキナワ 代表理事の翁長達也さんに、沖縄モータースポーツ界の取り組みについて伺いました。
―沖縄市はどのように力を入れていますか?
短期ビジョンでは、2020年度内の完成を目指す「モータースポーツ多目的広場」の整備を。長期ビジョンは、世界大会が行える国際サーキット「沖縄サーキット場(仮称)」の建設を見据えています。
─県内からは若手レーサーもどんどん育っています。
世界大会に出ている10代20代の選手もいます。後進の育成という観点でもサーキットの環境を整えてあげたいです。
─イベントも盛況ですね!
全国有数の規模のイベントが沖縄市で行われているのは大変貴重です。各メーカーが一体となって、全体で盛り上げようという気持ちがすごいですよね。
─沖縄でのモータースポーツの可能性は?
近年、東アジアではF1などの人気が高まっており、富裕層を中心にレースを楽しむ人も増えています。周辺国の中でも日本はハイレベルなのですが、観光客にとってはまだ鈴鹿や富士は敷居が高い。沖縄ですとレジャーと合わせて楽しんでもらうことができます。このことから、沖縄市はモータースポーツで、地域振興と観光誘致の可能性を感じています。
シミュレーターを体験
数あるブースで目を引いたのが、フォーミュラのレーシングシミュレーターマシン。これが挙動もサウンドも実車さながらのマシンなんです!
実際に調査員も体験したところ、ブレーキを踏みこんだ時の重心の沈み方、ハンドルの重みと振動、それぞれの路面状況による摩擦の変化など、かなり精巧に作られています。集中力が試され、終えたあとはじっとりと汗をかくほど。車体は250種類、コースは50種類以上のデータが用意されています。
開発者であるZENKAIRACING代表の林寛樹さんは、「アクセル・ブレーキ、車速、エンジン回転数はもちろん、冷却水の温度、油圧、油温、空力の数値までがマシンの挙動に反映されています。これは実際に走っているマシンから取り出した”実測データ“を基に開発しました。足元のペダルの感覚やフレーム設計も限りなく本物に近いです。1㍉ハンドルを切ると瞬時に1㍉車体が左右に動くよう、ダイレクトさには最もこだわりました」と話します。
なんと、林さんはより実際のドライビングの感覚をつかむため、本物のマシンを購入して、自ら乗って研究したそう!
「実際に、世界大会で優勝経験のある平良響選手もこのマシンでトレーニングしています。プロにも一般の方にもたくさん乗ってもらいたいです。ゲーム感覚でより身近に楽しんでほしいです」
どんどんと環境も整ってくる沖縄のモータースポーツ界。沖縄から世界クラスの選手が出てくる日も近い!?
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