沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1826]

  • (日)

<< 前の記事  次の記事 >>

「島ネタCHOSA班」2020年05月06日[No.1826]号



 新型コロナウイルスの感染拡大をうけ、週刊レキオ編集室でも、感染防止策等を行いました。その様子をリポートします。

レキオ編集室のコロナ対策

 4月上旬のある日、週刊レキオ編集室の企画会議。

編集長「知っての通り、新型コロナウイルスの流行で社会のあちこちに影響が出ていますね。私たち週刊レキオ編集室の使命は、こういう状況下でも読者の皆さんに少しでも和んでいただけるような紙面を届けることです」

調査員「はい! 心しております編集長!」

編集長「毎週変わらずレキオを届けるためには、編集室のメンバーの体調管理、感染防止も大事です。ということで、調査員くん、編集室内の感染防止策をお願いしていいですか?」

調査員「えっ?! 僕ですかー!」

なるべくあるもので

 急きょ編集室内の感染防止を行うよう命じられた調査員。もちろん、感染症対策に関しては素人です。また、マスク着用や手洗い・うがいの徹底、アルコール消毒に加え、対面での取材をなるべく減らすなどいくつかの対策をすでに取っていました。これらに加えてできることは…?

 調査員が考えた末、実行することにしたのが「飛沫感染防止のための仕切り」をオフィス内に設置することでした。コロナウイルスの感染経路として人の咳やくしゃみで排出されたしぶきを吸い込むことによる「飛沫感染」がニュースなどで指摘されています。狭いオフィス内でこのリスクを下げるため、対面してスタッフが座る席の間には「仕切り」を設置することに。

 資材はなるべくあるもので済ませたかったので、社内の倉庫を探して、のぼり用のポールとダブルクリップを確保。洗濯用のロープと、実際の仕切りとなるビニール製のシートだけはホームセンターで購入してきました。シートは透明のものが良かったのですが、半透明のものしか買えず。透明のものは各所で需要が高まっているためか、品薄なようです。少し悩みましたが、編集室はスーパーのレジのように、仕切りを挟んで不特定多数の人と会話する必要はありません。必ずしも透明じゃなくていいか! と発想を切り替えました。これらで作っていきましょう。

予防を意識する工夫

 仕切りの作りはいたって簡単。スタッフが対面して座っているデスクの間にのぼり用のポールを2本設置。ポール上部にロープを張ったら、ビニールのシートを張り、ダブルクリップでカーテンのように固定すれば完成です!

 さあ、仕切りができたら業務再開。調査員の席からは、対面して座っている記者の姿が見えなくなってしまったので、話しかけるときには相手がいるかどうか毎回確かめないといけない、というひと手間が必要になりました。反対側に人がいないのにも関わらず話しかけてしまった、という事態も頻発。

 正直、不便さもかなりあるこの仕切り。ただ、編集室のメンバーが、感染症予防を意識することには一役買っている気がします。対面・密着せずに仕事をする、こまめに消毒する、咳やくしゃみが出ないよう気を使うなど、これまでとは違う行動が必要なとき、目の前に仕切りがあると、「あっ、そうだ」ととっさに思い出すことができます。感染予防のシンボルと言えるかもしれません。

 最後に、サン(ススキを結んだお守り)も仕切りに下げてみました。小さな工夫ですが、できることはしっかり対策して、記者たちの健康を守りつつ、レキオをお届けしていきたいと思います。



このエントリーをはてなブックマークに追加


レキオ編集室のコロナ対策
飛沫感染対策にと、編集室のデスクに取り付けた手作りの仕切り
レキオ編集室のコロナ対策
仕切り作りの様子。デスクの間にポールを2本立てて、ビニール製のシートを張っていきます。他部署のメンバーも巻き込んで行いました(笑)
レキオ編集室のコロナ対策
仕切りの上には厄除けの意味でサンも載せてみました!
>> [No.1826]号インデックスページへ戻る

↑このページの先頭へ戻る

<< 前の記事  次の記事 >>