「島ネタCHOSA班」2020年05月21日[No.1828]号
お隣の南城市を通るたびに、ゴミ袋のなんじぃの絵柄がかわいいなぁと思っています。なんじぃの活躍ぶりと、行政の楽しい取り組みについて教えて下さい。
(八重瀬町・60代女性 ピーマンおっかさん)
なんじぃのゴミ袋!?
南城市のマスコットキャラクターである「なんじぃ」。なんじぃに関してはもちろん、生活を豊かにしている市の取り組みについても電話で調査しました!
ヤギのゴミ袋も!?
お話いただいたのは、南城市生活環境課の金武勝憲(かねたけ・かつのり)さんです。
─「なんじぃ」は南城市民にとってすっかりおなじみの存在ですね。ゴミ袋にはいつから描かれているんですか?
「2013年から指定のゴミ袋にプリントされるようになりました。これまで変わらぬデザインで市民のみなさんに親しまれています。南城市の一般廃棄物処理基本計画のキャンペーンキャラクターを『なんじぃ』が担ってくれているという背景もあります」
─それにしても『なんじぃ』は至る所で大活躍していますよね。
「そうですね、南城市の観光協会と一緒になって、観光・特産品PR活動も頑張っています。市内を走る乗り合い型のバス『おでかけなんじぃ』にも大きくラッピングされていますし、南城市の広報誌でコラボ企画があるなどおなじみの存在です。市の封筒にも『なんじぃ』がプリントされていますよ」
ゴミ袋に封筒に…南城市の各家庭には必ず「なんじぃ」がいると言っても過言ではないですね。
─ちなみに、もやせないゴミの袋はどんなデザインなんですか?
「もやせないゴミの袋は…ヤギです!」
─ヤギ!?
「なんじぃ、実はペットのヤギを飼っているんです。名前は『ヤッギー』と言います」
市の取り組みは他にも
南城市のゴミ・環境への取り組みは、市民と一体となって盛んに行われています。
「各地域に環境クリーン推進委員という役割の方々がいます。ゴミの分別や不法投棄の処理に協力頂いており、70人のみなさんが貢献してくれています。あとは、毎年市内の中学校1年生に向けて、ゴミやリサイクルに関する学びを深めてもらうための講座を提供しています」
─他にはどんなことを実践していますか?
「ボランティアでゴミ拾いをして下さる方に対しては、ゴミ袋・手袋・草刈り機などの無償貸し出しを行っています。クリーンイベントなどで活用してもらっています」
─南城市ではゴミ出しについてのアプリも導入していると伺いました。
「南城市では17年から『さんあ〜る』というアプリでゴミ分別や収集について、市民に情報提供をしています。お住まいの地域を設定すれば、その自治体の情報を得ることができるのですが、県内で導入しているのは南城市だけなんです」
このアプリは、収集カレンダーや、品目がかなり細かく設定された分別帳を見ることができる優れもの。「入れ歯」までありました。南城市では入れ歯は、もやすごみ! 他にも、関係機関の連絡先、不法投棄の報告フォーム、クイズなどがあり非常に充実しています。
「もちろん市からも早見表を配布しているのですが、スマホで調べるのが当たり前の時代ですからね。アプリで周知を図って、便利に使ってもらっています」
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「なんじぃ」のゴミ袋をきっかけに始まった今回の調査でしたが、丁寧な行政サービスと市民との連携を伺い知ることが出来ました。
みなさんがお住まいの地域にも、ありがたい取り組みがあるかも。環境に配慮した豊かな生活を!