「島ネタCHOSA班」2020年07月16日[No.1836]号
糸満自動車学校に、県内初の二輪専用教習コースが開設されたそうですね。普通自動二輪免許の取得を考えているので、どんな感じか調べてもらえるとうれしいです。
(豊見城市 りゅうさん)
県内初の二輪専用教習コース
糸満自動車学校といえば…。2015年12月10日付の島ネタCHOSA班でもお世話になった自練ですね。
その時のお題は「赤い教習車」。今ではよく見かけるようになりましたが、当時はまだ珍しく、先進的な取り組みに意欲的な自練だなぁ〜という印象を抱いた記憶があります。今回は県内初の二輪車専用コースが開設されたということで、さっそく現地に行ってみました。
二輪事故減らしたい
調査員を出迎えてくれたのは、同校で二輪主任・技能検定員を務める湧稲国(わきいなぐに)直樹さん。
まずは、四輪コースの隣に増設された二輪専用コースの全景を見学。コース全体をぐるりと囲む外周コースの中に、クランク(屈折コース)や8の字コース、コーンを並べてスラローム(連続進路転換)が練習できるスペースが配置されています。踏切や交差点、坂道もありますね。このコースを二輪だけで使えるとは、ぜいたくです。
二輪専用コースが設置された経緯について聞いてみると…。「沖縄は二輪事故による死傷者の割合が高いんです」との答えが返ってきました。
平成29年のデータでは、県内の交通死亡事故のうち、二輪事故の割合はなんと54・5㌫にも及び、全国ワースト1位! うーむ、これは由々しき問題です。
「専用コースでしっかり教習を行うことで事故の減少に貢献できれば、という社長の強い思いがあり、設置の運びとなりました」
ほめて伸ばす指導
自動二輪コースは6月1日から供用を開始。こちらのコースで教習を受けたお2人にお話を聞きました。
まずは、那覇市在住の大森香(かおる)さん。職場にツーリングが趣味の人が多く、自分も楽しみたいと思い、大型自動二輪免許の取得を思い立ったそう。
大森さんは5月23日に入校したため、5月中は従来の四輪コースでの教習も経験。「四輪の動きに合わせなくていいので、新コースの方がバイクに乗れる時間が長いですね」と言います。
指導員は10人で、1人の指導員が3〜4人を教えることができるようになり、大人数での教習が可能となりました。そのため予約も取りやすく、入校から1カ月足らずの6月22日に見事免許を取得しました。
北大東村在住の仲松実男(さねお)さんは、合宿教習で大型特殊&普通自動二輪免許の取得にチャレンジ。「合宿教習は1人部屋を希望しても1泊千円追加するだけだったのでここに決めました」と笑います。2週間ほどで免許取得の予定だそう。
教習について聞くと、「指導員の皆さんがとても優しい!」と力説。「怒らないし、話をきちんと聞いてくれて、質問に答えてくれる。必ずほめていただけるし、教えるというスキルが高い」と話してくれました。実は二輪教習の指導員というと、ちょっと怖いのかなというイメージを持っていた調査員ですが、それなら安心です(笑)。
「二輪専用コースでは、基本操作である『走る』『止まる』『曲がる』の技能をのびのびと計画的に習得することができます。基本をしっかり身に付けることでゆとりが生まれ、安全運転につながっていきます。今なら二輪教習入校生全員に『ガソリン券プレゼント』『延長料金6時間まで無料』の特典も付きますよ(12月末まで)」と湧稲国さん。
みんなで二輪事故の少ない沖縄を目指していきましょう!
糸満自動車学校
糸満市字糸満2278番地
電話:0120(39)9755