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[No.1916]

  • (金)

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「島ネタCHOSA班」2022年01月27日[No.1916]号



 ある日、島ネタCHOSA班に「フリーランスで働く県内女性たちの会があるんですが、調べてみませんか?」とのお誘いが。興味を持った調査員は、調べてみることにしました!

県内フリーランス女性の会!?

 会の名称は「OFNE(オフネ)」。2019年末に立ち上がり、現在、DTPオペレーターやウェブデザイナーなど、27人のメンバーが参加しているそうです。

仕事と情報をシェア

 何はともあれ、メンバーにお話を聞いてみましょう。ビデオ会議システムZoomを使用して、4人の方々が自宅からインタビューに応じてくれました。

 まずは、会の代表である仲本紫織さんに、結成のいきさつを聞いてみました。2018年からフリーランスのDTPオペレーター・ディレクター、ウェブデザイナーとして働いてたという仲本さん。DTPとは、パソコン上で印刷物のデータを制作すること。環境が整っていれば自宅での作業もこなせます。

 「一昨年末ごろから仕事が増え、1人では手が回らないようになってきたんです。そんな時に、誰かと仕事をシェアできるコミュニティーがあったらいいな、と」

 皆で助け合うわけですね。

 「また、個人でやっているとツールなど最新の情報が入りにくい。最新の情報や子育て、フリーランスの悩みなどを気軽に話せる場があったらと思い立ち上げました」

 現在の活動は月に1度のオンラインミーティングのほか、「Slack(スラック)」というチームコミュニケーションツールを利用して交流。仕事や子育て、趣味について相談したり、話し合ったりしているそう。確定申告講座などスキルアップ講座も開催し、今後、ウェブ制作、デザインツールの講座も企画中。コロナ禍が小康状態にあった昨年12月には、メンバーが集まってBBQも開催したそうです。

フリーという働き方

 メンバーの方々にお話を聞いてみると…。

 「子どもが体調を崩した時などに、メンバーに手伝ってもらえるので助かっています」(神谷恵子さん)

 「以前は印刷会社で働いていましたが、9年前に退職。子育てが一段落つき、また何か始めたいけど会社勤めは難しいと感じていました。そんな時にフリーランスで働く皆さんの姿に背中を押してもらった感じです」(高良ちとせさん)

 「フリーランスは1人になりがちなので、新しい情報が得られるのがいいですね」(宮城臣子さん)

 またフリーランスという働き方については…。

 「自分で時間が作れるのがメリット。反面、育休・産休等の手当が受けられない面もあるので、国がもっと援助してくれる仕組みがあればいいのですが…」(仲本さん)

 「私は名護市に住んでいますが、フリーランスであればどこにいても仕事ができるのが利点。通勤のストレスもありませんが、オンとオフの境目がないので、最初は時間配分が難しかったです」(神谷さん)

 「自分で調べたことや身につけた技能がすぐに生かせるのが強みと感じています」(宮城さん)

 自由な反面、何でも一人でやらなければならないフリーランス。コミュニティーを作ることで、不安や孤独、情報も補うことができるのですね。

 入会の条件は、県内在住の女性。子育て中の方が中心ですが、子どもの有無、結婚未婚による壁は設けておらず、メンバーになりたい方はウェルカム。会社勤めでフリーランスに興味のある方も歓迎とのこと。

 「今は印刷物とウェブ制作の受注がメインですが、将来的には事務などパソコンがあればできるようなお仕事も引き受けていきたい。クライアント様からのお仕事依頼も募集中です」と仲本さん。興味のある方は、ホームページやSNSへアクセスを。



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県内フリーランス女性の会!?
県内フリーランス女性の会!?
昨年12月にはBBQを開催
県内フリーランス女性の会!?
オンラインミーティングの様子。子どもも一緒に参加できるそう (写真は提供)
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