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[No.1953]

  • (金)

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「島ネタCHOSA班」2022年10月13日[No.1953]号



 那覇市ののうれんプラザ2階に暖炉やストーブ、焚き火用品を売っているお店が あります。前を通る度に「こんな暑い沖縄でも使えるものがあるのかねー」と気に なっています。どんなお店なのか詳しく調べてくれませんか?

(那覇市 年中散歩)

暑い沖縄でも楽しめる!? 火に関するグッズの専門店!?

 ストーブや焚(た)き火用品 のお店ですか。依頼者さんの 言う通り、県内だと大がかり な暖房器具はなじみが薄いで すよね。でもお店があるから には、おすすめの商品や利用 法がありそうです。

火は実用性だけじゃない

 ということで、調査員は依 頼のあったお店「KIYOI FLAME.沖縄(キヨイフレ イムドットオキナワ)」にやっ て来ました。代表の熊井哲也 さんにお話を聞いてみましょ う。あのー、ここって何のお店 なんですか?

 「うちは『火のある暮らし』 を提案するお店です。暖炉や 薪(まき)ストーブ、アウトド ア用品などを取り扱っていま すよ。火を使う器具が備える のは、暖房や調理などの実用 性だけではありません。イン テリアとして楽しんだり、眺 めることでリラクゼーション 効果も期待できるんです」

 そう熊井さんが答えてくれ ました。なるほど、火を焚く理 由はいろいろあっていいので すね。店内を見渡すと、オシャ レな雰囲気の商品がならんで います。扱っているのは主に ヨーロッパのメーカーのもの。 機能性やデザイン、耐久性の 高さなどこだわりが多いのが特徴です。

 何か手ごろな商品はありま すか? と聞いたところ、卓上 用のグラスキャンドルを紹介 してくれました。照明を消し た部屋で灯すと、ガラス容器 の中で炎がふわふわと揺れ出 します。見ていたのは少しの 時間でしたが、なんだかほっ と一息ついた気がしますよ。

 「これを眺めながらのお酒が 良いんです」と熊井さんが笑 顔で教えてくれました。火の リラクゼーション効果を期待 して、県内の方でも家に薪ス トーブを設置する、という場 合があるようです。

環境にも配慮

 店で扱っているアウトドア 用品は、頑丈な作りの焚き火 台や、複数人で囲むことを想 定したバーベキューグリルな ど。火の周りに集まるという 要素が大事にされています。 屋外でもちょっと特別な雰囲 気を楽しめて「グランピング 向き」なのだそう。

 店の一角には広葉樹を使っ た薪のコーナーもあります。

「薪も買うの?」と驚く方もい るかもしれませんが、「含水率 20パーセント以下」という火 がつきやすい基準まで乾燥 された木材はなかなか手に入 らないんです。こちらは燃や しても煙が少なく、爆(は)ぜ にくいというメリットがあります。

 現在販売している薪は、端 材を使用しており、持続的に 供給可能なもの。将来的には、 県産の木材を薪として活用す ることも模索していくそうで す。この他、全て生分解性の素 材でできた使い切りのバーベ キューグリル「クラフトグリ ル」も販売中。焚き火やバーベ キュー、ストーブも環境に負荷 をかけない方法で楽しむ、と いうのがこれからのスタンダ ードになるようです。

 「沖縄は各家庭にヒヌカン (火の神)があるように、火を 大事にする文化です。安全に 利用すれば、暑い気候でもす ばらしい体験ができますよ」

 最後にそう伝えてくれた熊 井さん。「KIYOI FLAME. 沖縄」は火の魅力を再発見さ せてくれるお店なのでした。

 火の扱いには十分注意して、 今週末はちょっとオシャレな 焚き火なんていかがですか?



〈店舗情報〉暖炉・薪ストーブ専門店 KIYOI FLAME.沖縄
那覇市樋川2-3-1 のうれんプラザ209-1
☎ 098-943-6882





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