「ワシントコポスト」2024年11月28日[No.2064]号
用事を済ませバス停で、バスを待つ。
案内の時刻を見ると、あと13分で到着。定刻通りに来ることはないだろうと思いながら立っていると、同じく乗車の婦人がバス停の前で立ち止まった。
車道の交通量は割とあるが、バス停はのんびりムード。私は暇を持て余し、チョットした運動である「かかと落とし」をさりげなく始めた。しばらくすると、近くにいた婦人もやっているのが視界に入る。
えっ、連鎖? 私は顔を婦人に向け話しかけた。「この運動いいですよね」と。すると「腕を前に出しながらやるといいよ」とアドバイスを受ける。たぶん二度と会うこともないであろう初対面の二人で、かかと落とし。何か笑える。しばらくしてバスが到着。
(那覇市 花笠令子)
(編コメ)初対面の二人がかかと落としでつながるって、何だかちょっといい光景ですね。編者の心もほっこりさせられました。バス停の待ち時間、ついイライラしがちですが、花笠令子さんのようにちょっとした運動をするのもいいですね。
沖縄県民の特性かな? 最初に入ってきたものを長らく愛する傾向にありますね。
女優さんをパッケージにしたレトルトカレー。デザイン、味とも1968年からのもの。インスタント麺は、73年から発売の徳島で製造されているものが根強い人気。オレンジを基調としたハンバーガーチェーンは、沖縄初のファストフード店。「金銀パールプレゼント」のCMでおなじみだった洗剤。全国は廃版。沖縄だけ大判サイズで今なお健在。
やはりパイオニア的なものを長く愛しています。最近、粘度の関係で販売休止となったステーキソース。40年代後半から県内にお目見えしたとか。米国産の瓶のマヨネーズのように、消える日はもうすぐ。深く、長く愛されたものがなくなるのは寂しいものですね。
(宜野湾市 ヤン)
(編コメ)商品名をあえて伏せていただいたお気遣いに感銘を受けました(笑)。そうなんです、商品名などは諸事情でレキオ紙面に直接載せにくい場合があるんです…。それはそれとして、確かに県民は、一度なじみになった商品やお店を長くひいきする傾向がありますよね。
現役の時に通勤路だった公園を散歩してると、あの頃、たくさんいたはずの雀を見る事がなくなった。
出勤時の朝は大きなヤシの木の葉の隙間に数えきれないほどの雀たちが忙しそうにエサを取り、出入りして、仲間とうるさいくらいの鳴き声でおしゃべりしていた。
そして仕事を終えて帰宅時には、夕日に照らされたヤシの木の雀たちが、葉っぱの隙間の集合住宅からまた、大きな鳴き声でおしゃべりしながら、日が暮れないうちに帰って行く姿を見かけ、「また、明日ね」と声かけをかけて、私も家路に急いで帰ったのだ。
あの雀たちは、今は、どこに行ったんだろう。都会では住めないとどこかへ移住して新たな雀の宿に住んでるかなぁと願いながら、散歩を続けたのです。
(那覇市 ちぃぱ)
(編コメ)雀たちに向けられた温かいまなざしが印象的な文章です。日々の慌ただしい生活の中でも、小さな生き物の暮らしを気遣うやさしさ、とてもすてきだと思います。
昭和50年代、一人で住む年輩は酒が好きで元気なうちは自分でマチヤグヮーに買いに行ったが、足が不自由になると隣近所に頼むようになった。しかし晩年にはタクシーに頼んで酒を乗車させた。
(南城市 平良礼次)
(編コメ)いつも昔懐かしい昭和のエピソードを投稿していただく平良さん。「酒を乗車させた」という表現がユーモラスで、思わず頬が緩んでしまいました。タクシーで大切に運ばれた泡盛の味は格別だったことでしょう。
シニア60代から90代の大運動会が、県総合運動公園レクリエーションドームで開催された。最高年齢者95歳の力強い選手宣誓に感動してナーダウルウルした(涙目になった)。大きな拍手がドーム内に響いた。
参加者はユニホームにゼッケン、ハチマキ姿で各競技、フォークダンス、応援合戦と年を忘れて思いきりの笑顔で楽しんだ。心躍る大運動会で良い思い出ができたことに感謝です。
(那覇市 三好佐阿子)
(編コメ)60代から90代の皆さんが参加する大運動会が開催されたのですね。体を動かし、リフレッシュするいい機会になりましたね。スポーツの秋、シニアの皆さんを見習って、編者も運動しなければ、と思ってしまいました。
毎週、レキオに投稿している。自分の投稿が採用されることを楽しみだからだ。レキオの日である木曜日の朝が待ち遠しい。こんな日々が続けばいいな
(糸満市 秋桜)
(編コメ)いつもレキオへの投稿をありがとうございます。ワシントコポストはじめ、レキオ紙面は読者の皆さまによって支えられています。これからも投稿をお待ちしております。