「ワシントコポスト」2025年01月23日[No.2071]号
今年も早々にムーチーの日がやってきた。沖縄ではカーサムーチーを作って邪気払いを行う習慣がある。沖縄の民話に伝説の由来があるらしい。その日が旧暦の12月8日で、家族の健康や無病息災を祈願する年中行事としての伝統がある。
食後に葉を魔除けにする。十字に結び軒からつるす。また、ムーチーの煮汁を座敷の周辺にまいたりしたものだ。
子どもが生まれた家庭では、必ずというほどムーチー作りが行われる。私の自宅向かいの家庭が昨年、第二子の子宝に恵まれた。私までもサンニンカーサに包まれた「カラフルな初ムーチー」をたくさんいただいた。ありがとう。Mくん、体力・気力を備えたたくましい優しい子に育ってね。健やかな成長を祈ります。
そういうわけで、久方ぶりでわが家にカーサ独特の香りが漂った。月桃とうまく溶け合ったムーチーは格段の味だった。沖縄では年間用旧暦カレンダーもある。食べる行事がたくさんあり、素晴らしい歴史で誇りに思います。
(読谷村 知花マサ子)
(編コメ)今月7日(旧暦の12 月8日)はムーチーでしたね。赤ちゃんが生まれて初めて迎える初ムーチー、おすそわけをいただくと幸せな気持ちになれますよね。ふわりと漂うサンニンの香りに、沖縄に暮らしていてよかったと思う瞬間です。
寒い日、わが家では電気ヒーターを使って暖を取っているが、この冬一番の寒さとなった10日の夜の笑いばなし。
女房は「リビングのエアコンを暖房にしているが全く作動しない…」とブツブツ文句を言った。僕もリモコンに触ったりコンセントを抜いたり入れたりしたが、一向に改善されなかった。そこで、いつもお世話になってる電器店店主に電話したら、エアコン内部の暖房動作には一定の時間がかかると教えてくれた。
20分ほどしたらエアコン音と暖かい風が流れてきたので、女房と僕は「ワァー」と声を出して拍手した次第。
(宜野湾市 たかし)
(編コメ)これ、すごくよく分かります(笑)。エアコンに暖房の機能はついていても、沖縄では活躍の機会が少ないので、久々に使う時は戸惑ってしまいがちですよね。編者は、「ぜんぜん効かないな」と思ってふとリモコンを見ると、間違って冷房のスイッチを押していたことがありました。
新しい年の始まり、令和7(2025)年スタートです。何事もスムーズにいきますように、よい方に向いてくれるといいですね。
福サイフを新年に買うといいらしい。色もいろいろあって、黄色は運気が上がるとか、黒は散在を止める、青は強運が寄ってくるなどといわれていますが、自分の気に入った色を選ぶといいよ。でも中にカード入れとか札入れ、小銭入れがあるかないか、折りたたみか長財布か。インスピレーションで、特定の色形などが運気のよい日もあるとか。もうー、悩んでしまう。
(沖縄市 山査子)
(編コメ)新年を迎え、財布を新調された方、新調しようと検討されている方もいらっしゃると思います。財布選び、悩みますよね。機能性・デザイン性・好み、そしてお値段のバランスが見合う財布となると、難しいものです。その中で「これだ!」と思える財布に出合えたら幸せですね。
私には知的障がいの娘がいます。週5回作業所に通っています。送迎バスに乗降のさい、道が狭いので後ろの車を20秒から30秒待たせてしまう場合があります。
私はお詫びとお礼の意味で頭を下げています。優しくほほ笑んでくださる方もいらっしゃいますが、中にはものすごい形相でにらんでいく人もいます。
私たち障がいのある子を持つ親はただでさえ肩身の狭い思いで世間を生きています。なるべく人さまの迷惑にならぬよう暮らしていくつもりですが、ほんの少し優しい心と温かい目で接していただければ幸いです。
(宜野湾市 ピスタチオ)
(編コメ)抑制された丁寧な文章ですが、障がい者とご家族の皆さんの悲痛な思いを感じ、心が痛みました。私たちみんな一人一人、生きていれば、時には他人を待たせてしまうといったこともあります。どんな時も、優しい心を忘れずに生きられたら、社会はもっと暮らしやすくなるのではないでしょうか。
4年前、めいが赤ちゃんを出産した。その赤ちゃんが、パパ・ママ・ジジ・ババと言えるようになった。しかしオバさんとか大オバとかは、まだ言えない。
私はその子の大オバにあたるのだが、めいは私のことを「ネーネー」と教えた。周りにネーネーと呼ばれそうな若い女の人がいなかったからだ。ネーネーなら赤ちゃんでも言える。同じ大オバにあたる姉2人もいて、「ネーネーの家に遊びに行く?」とめいが言うので、赤ちゃんもネーネーというようになった。これで第1回ネーネーズが誕生した。
けれどもその子がいろいろ話せるようになると名前で呼ばれたり、恐竜のグラスを持っているので恐竜のおばちゃんとか言うようになり、ネーネーとは呼ばなくなった。あの二文字しか話せない赤ちゃんの頃のネーネーが懐かしいと思っていた。
しかし去年、別のめいが女の子を出産した。まだしゃべれないが、ママ・パパ・ジジ・ババと二文字をしゃべる頃、またネーネーと呼ばれるかも? と姉たちと一緒に期待している。第2回ネーネーズ復活の兆しを感じている。
(豊見城市 サーター)
(編コメ)楽しいお便りをありがとうございました。赤ちゃんの顔が浮かんでくるようで、読みながらほっこりしました。第2回ネーネーズ、復活の日が楽しみですね。
お正月に顔をあわせた小2のおい。「あけましておめでとう!」と挨拶したところ、何を思ったか「あーあ、ことしもあと残り365日かあ…」とポツリ。その言い方が妙に大人っぽくて、初笑いしてしまいました。
(那覇市 みかん)
(編コメ)なかなか芸達者なおいっ子さんです(笑)。年末の大人の口ぐせを覚えてしまったのでしょうか。