「表紙」2011年06月16日[No.1368]号
お仕事燃焼系 魅ちびけインストラクター24(2011年06月16日掲載)
不思議な世界へ誘い
ベリーダンス 石川清子さん
複雑に、滑らかに動く、お腹や腕、まるで体そのものが意思を持ち、自由に動いているかのような不可思議な気持ちを覚え、知らずしらず、その世界に取り込まれてしまう。そんな摩訶不思議な世界を持つベリーダンス。その根源には「母体信仰」がある。
生命に栄養吹き込み 心と体リフレッシュ
地球上で最も古いダンスと言われているベリーダンス。その起源は紀元前にまでさかのぼる。
遠くアラブの地で生まれた、そのダンスと石川さんが出合ったのは、今から8年前。きっかけは体をこわしたことだった。
「当時、人間関係に疲れて精神的に参っていたんです。その上、体のいろいろなところがおかしくなってきて、体もボロボロ。危うく、あと少しで頭にメスが入るところだったんですよ(笑)。そんな時、あるメンタルトレーナーの方に『自分を大切にすることをしていますか』って言われたんですね。お薬や、サプリメントだって取って、ちゃんとケアをしていると思い込んでて、自分自身に無頓着で自分を大切にするということをまったく知らなかったんです」
体と心のバランスが大切だと教えられた彼女は、アドバイスを受け、ヨガの教室に通い始める。
「ある日、教室でアメリカ人のベリーダンサーのワークショップのお誘いを受けて、名前の響きが可愛らしいし、一度行ってみようと思ったんです。そしたら、不思議な動きをされている方がたくさんいて驚きましたよ(笑)」
なんとなくだった彼女は、そこから徐々に、その不思議な世界の虜となっていく。
「お試しで踊ってから体の調子が良かったんです。ただ、最初は気のせいだろうと思っていたんですけど。回を重ねるとだんだん体調が良くなってきて。でも、始めてすぐに、先生が帰国されて教わる人がいなくなってしまったんです。そこからは、続けたい一心で試行錯誤を繰り返して、自分で学んできました。あれよあれよとすっかりはまってしまったんです(笑)」
それから8年。沖縄を訪れる本土のダンサーに指導を仰ぐなど、学びながら踊り続けてきた。
「ベリーダンスは母体信仰が影響していると言われているんです。というのも、お腹の中、特に子宮に繋がる動きが中心なんです。女性にとってそれは非常に大切で、免疫機能やホルモンのバランス、自律神経にも大きく関わっているんですよ」
女性のための踊り。そして、もう一つ大きな意味がある。それは生命への働きかけだった。
「私の場合は、自分を大切にすることがはじまりにありました。言いかえれば、それは命を大切に生きるということ。ベリーダンスに出合うまで、それを分かってなかったんですよ。雑に扱っていたことがよく分かったんです」
彼女が語る、「命を大事にする」という言葉。表面上の意味だけではなく。そこには、日常をどれだけ楽しんで生きられるか?という問いかけが隠れている。
「音楽を聞いて楽しく体を動かし自分を感じながら踊ること、自分を解放して楽しませてあげること。それは、自分を大切にすることにつながっているんです。命に栄養を与えるといった感じですね。沖縄にも『命どぅ宝』という言葉がありますよね、この言葉と繋がることなんですよ。」
そう語る彼女の笑顔は、まさに命を大切に、楽しんでいることを物語るようなキラキラとした笑顔だった。
ベリーダンスと出合うと同時に、自ら研究を重ね、ダンスを磨いてきた石川さん。ダンス歴がそのまま指導歴と同じとも言える。そんな石川さんは現在、「出会いは奇跡」をモットーにウエル・カルチャースクールの他にも、沖縄市のダンススタジオ123や、個人レッスンなど、多岐に渡って活動中。
ウエル・カルチャースクール真地校で石川さんが受け持つレッスンは毎週・火(14時30分~)・金(10時~)・土(17時30分~)の3日間。準備するものは動きやすい服装であれば、他には特にいらないとのこと。
また、ベリーダンス以外でも社交ダンスや料理教室など、様々なジャンルのレッスンがあるので興味がある方は、
真地校098-832-5588 泊校098-963-5512
http://www.well-culture.jp/top.htmlまで。