「表紙」2011年06月30日[No.1370]号
お仕事燃焼系 魅ちびけインストラクター26(2011年06月30日掲載)
体幹鍛え、輝き引き出す
ダンスエアロ 仲程智恵子さん
テクノ系や最新ポップスなどのアップテンポなダンスミュージックに合わせ、体全体を大きく使って踊る「ダンスエアロ」。沖縄ではまだレッスン数は少ないものの、注目のダンスエクササイズの一つだ。長い手足を自在に使い、笑顔で指導する仲程智恵子さんの教室は、笑顔にあふれていた。
楽しみながらダンス好きに 生徒は家族、気持ち一つに
仲程さんとダンスとの出合いは、26歳のころ。地域のジャズダンスサークルに通ったのがきっかけだ。
「子どもが幼稚園に入学して、子育てもひと段落して自分の時間ができたので、軽い気持ちでジャズダンスを習ってみたら、はまってしまって」
学生時代はバスケットボールひと筋。当時から備わっていた柔軟性と生来の器用さがダンスとぴったり合い、ジャズを習い始めて2年で本格的なジャズダンススクールのレッスンを始め、次のステップ・指導者を意識し始める。並行して、当時全国的に大ブームだったエアロビクスにも挑戦。「ジャズは上半身をゆったり使った動き、エアロビクスは上半身を動かさずステップを踏む形が主流です。でも、なんか物足りなかったんでしょうか。そのどちらの良さも取り入れたいと思ったころ、ダンスエアロを知ったんです」
ジャズの優雅でしなやかな所作、エアロビクスの力強くダイナミックなステップ。それらを融合させ、進化させたダンスエアロ。「私の目指したのはダンスエアロだったんだ」と直感した。
自身を「根っからの体育会系です」と話すように、好きなことには臆せずまっすぐに進む性格。沖縄では指導者がいなかったため、上京してレッスンを受け、30歳でダンスエアロインストラクターの道を歩み始めた。
レッスン中は、大きな声や笑い声が絶えずにぎやか。曲によってさまざまにアレンジしたオリジナルステップは、指先・つま先まで意識して綿密に構成されている。ダンスの合間にヒーリング効果のある曲を流しながらストレッチの時間もじゅうぶんに取ることで、体幹を鍛え、筋肉を整える。仲程さんの教室の特徴は、15年通い続けている人から今日始めたばかりの人までが、同じフロアで楽しめること。みな真剣に、そして時には互いに姿勢をチェックしたり、和気あいあいとした雰囲気だ。
「生徒というよりお友達、家族という感じ。ダンスもコミュニケーションが大事ですよね。みんなで一品持ち寄りパーティーをしたり、飲みに行ったりもするんですよ」
今後の目標を聞くと、「ダンスエアロの楽しさをもっともっと広げたい」とまっすぐな答えが返ってきた。「レッスンの日を心待ちにしていると聞くと、心からうれしいですね。うちは子どもも一緒でもオッケーですから、みんなで楽しみながらダンスを好きになってもらえたら」
もう一つの目標は自身も長く続けること。「還暦までがんばろうかしら」とはにかむチャーミングな一面も、周りを引きつける魅力の一つだ。
クリップ文章
現在、仲程さんは小禄南公民館、豊見城中央公民館、ウェル・カルチャースクール、ペアーレ沖縄の4カ所でレッスンを受け持つ。子ども同伴でも参加可能で、随時見学も受け入れている。
お問い合わせは TEL090-1941-9494
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編集・島知子/写真・國吉和夫