「表紙」2018年09月20日[No.1743]号
いよいよ完成間近の新那覇バスターミナル。10月1日(月)の運行開始を前に、今週末23日(日)には、同施設1階を会場として、落成記念イベント「美ら島バスまつり」、子連れで楽しめる企画が盛りだくさんの「結フェスタ」が開催。週刊レキオでも、今週号は沖縄のバスを特集します。
新那覇バスターミナル、完成間近
那覇市のゆいレール旭橋駅前に、2015(平成27)年9月から建設が進められていた新しい那覇バスターミナル。いよいよ10月1日(月)から運用を開始します。那覇バスターミナルは、地上11階、地下1階建ての複合施設「カフーナ旭橋A街区」の1階と地下1階。那覇の新しいランドマークとなる複合施設には、商業施設「那覇オーパ」や県立図書館なども入居し、旭橋周辺エリアはますますにぎわいを見せそうです。
新那覇バスターミナルが開業する旭橋駅周辺は、戦前から那覇市の交通の結節点として重要な役割を担った地域です。かつては海の中にあり、現在も残る県指定遺跡「仲島の大石」は海中に立っていたといいますが、明治末から大正期に埋め立てが進み、1914(大正3)年には、この地に軽便鉄道のターミナル駅である沖縄県営鉄道那覇駅が建設されました。駅前一帯には旅館や飲食店が立ち並び、にぎわいを見せていたそうです。
44(昭和19)年10月10日の空襲により駅は焼失しましたが、戦後、59(昭和34)年に那覇駅跡地に旧那覇バスターミナル、2003(平成15)年にはゆいレール旭橋駅が設置され、現在に至るまで那覇市の交通の要衝であり続けてきました。
11階建て複合施設も誕生
新那覇バスターミナルが開業するのは、複合施設「カフーナ旭橋A街区」の地下1階と1階。地下1階がバス駐車場、1階が乗降場、待合室、営業所となっています。多言語対応の案内板も整備され、外国人観光客の利便性も向上します。
複合施設には、沖縄県立図書館(3〜6階)、グッジョブセンターおきなわ(6階)、沖縄観光情報センター(2階)などの公共公益施設、商業施設の那覇オーパ(2〜3階)、事務所(7〜11階)などが入居。約350台収容の駐車場も備え(4〜8階および屋上)、県民にとって利便性の高い魅力的な空間となっています。
複合施設の竣工式は9月23日(日)。入居する各施設は、準備が整い次第、順次オープンします。県立図書館は12月の開業を予定しています。
旭橋駅周辺の再開発
ゆいレール旭橋駅周辺は、モノレールの駅とバスターミナル、官公庁施設が隣接する恵まれた立地。しかしながら、老朽化した建物の多くが更新時期を迎えているなどの課題も抱えていたため、旭橋都市再開発株式会社が主体となり、都市再開発法に基づく再開発が進められてきました。
全体で5つの街区の整備が行われ、南側(南工区)の4街区はすでに整備済。このたび9月に竣工する北側(北工区)のカフーナ旭橋A街区は、土地の有効高度利用を図り、さまざまな機能を複合させた施設となっています。
ゆいレール旭橋駅とバスターミナル、また各街区は歩行者デッキで結ばれ、歩行者の利便性が向上。エレベーターも整備され、バリアフリーにも配慮した設計となっています。
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新しい那覇バスターミナルで遊ぼうよ♪ 「美ら島バスまつり」&「結フェスタ2018」新那覇バスターミナル落成記念イベント「美ら島バスまつり」&「結フェスタ2018」が9月23日㈰午前11時〜午後5時まで、那覇市泉崎の同施設で開かれます。先着1000名様には来場者プレゼントがあるほか、ミニバスツアーやウオークラリー、ワークショップに参加すれば合計300名様にOKICA(オキカ)プレゼントもありますよ。
主なプログラム
◇出発式&ミニバスツアー&ウオークラリー
先着順で会場の親子も乗車できます
◇美ら島音楽祭!
矢井田瞳、D-51、比屋定篤子、護得久フリーで昇、琉マー ルのライブや公開収録
◇キッズ広場結フェスタ2018
バスに親しむワークショップ(ガイドさん体験、乗り方教 室など)や、レゴⓇスクール沖縄那覇校のワークショップ、 工作コーナー、ふわふわ遊具、移動絵本屋さんの読み聞 かせ ※一部有料、先着順
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