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[No.1952]

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「表紙」2022年10月06日[No.1952]号

バスケW杯まであと11カ月!
バスケ情報誌「OUTNUMBER」で地元を盛り上げる
沖縄バスケットボール情報誌「OUTNUMBER」GM 金谷康平さん

母の地元・沖縄でバスケ情報誌を創刊

 沖縄アリーナなどを会場に来年開催されるバスケットボール男子のFIBAワールドカップ開幕まで、あと11カ月。 本番に向け、県内の機運を高めていこうと奮闘する地域メディアがある。沖縄バスケットボール情報誌「OUTNUMBER 」(アウトナンバー)だ。県内で開かれる関連イベントを取材したり、他国の有力選手を紹介したりと、 「沖縄」と「バスケ」の2本柱に特化したメディアならではの感性で情報を発信している。今後、W杯に向けてどの ような活動を展望しているのか。GM(ゼネラルマネジャー)を務める金谷康平さん(38)に話を聞いた。

 生まれ育ちは東京だが、母の 出身地である沖縄は常に身近 な存在だったという金谷さん。 バスケは小学校高学年の頃に 始めた。中学2年の時に東京 体育館で開かれていた全国高 校選手権(ウインターカップ) の準々決勝で北谷高校が“絶 対王者„能代工業高校と互角 の戦いを演じた試合を目の当 たりにし、アメリカナイズされ た個人技やスピード感あふれ る沖縄バスケの熱狂的なファン になった。

 元々サッカーを中心にス ポーツ関連の書籍も好んで読 んでいたが、「日本にはバスケ ジャーナリズムが少ない」「沖縄 バスケの歴史はちゃんと記録 されるべきだ」と感じていたこ ともあり、2018年 10 月に 沖縄でアウトナンバーを創刊し た。

バスケ関係者と積極交流

 創刊から4年。これまでB リーグの琉球ゴールデンキング スや学生カテゴリの大会を精 力的に報じてきたが、目下の最 重要ミッションは来年8月25日〜9月10日に沖縄、フィリンピン・マニラ、インドネシア・ジャカルタの3都市で開催される W杯の機運醸成だ。沖縄の会 場となる沖縄アリーナでは、開 催国枠で出場する日本を含む 8カ国が予選ラウンドを戦う。

 バスケ専門メディアとし て「バスケに親しんでいる人に 興味を持ってもらうことは大 事」と、沖縄アリーナで開催さ れた日本代表のアジア予選な ども湧川太陽編集長を中心に 取材を重ねる。一方、金谷さん は「生活するコミュニティーに 世界的な大会がやってくるこ とは本当にラッキーなこと。バ スケを知らない人たちにもW 杯を知ってもらいたい」と語 り、関連イベントにも積極的に 足を運んで地域の盛り上がり を生み出そうとしている。

 昨年、スポーツを観戦するた めの施設として国内最新鋭の 設備を備えた沖縄アリーナが 完成し、W杯も控えていること から、今沖縄には視察などで国 内外から多くの関係者が足を 運ぶ。「いろいろな所から人が 来て、とても交流が増えてい る」という。雑誌に執筆したり、 動画サイトの配信番組に出演 したりと、さまざまなチャンネ ルを活用して沖縄バスケの歴史やW杯の見どころを紹介して いる。

いろんな国の選手知って

 W杯におけるアウトナンバーの 特徴は他国の選手にもフォー カスを当てている部分にある。 多くのメディアがどうしても 日本代表に特化して報道しが ちだが、アウトナンバーは現在 世界各地で開かれている予選 の結果も逐一ウェブサイトで報 じている。アジア地区予選の日 本の対戦相手についても、試合 前からチームの特徴や注目選 手を細かく紹介してきた。

 「多くのメディアで日本代表 が中心になってしまうのは仕 方のないことですが、各国には それぞれの魅力があります。自 分たちはできる限り、いろんな 国のいろんな選手を取り上げ て、盛り上げていきたいです」 と語り、他メディアとは異なる 視点を大切にしている。

 一方、現在の課題はライター の育成だ。学生カテゴリ、キン グス、W杯を伝える中で「もっ と充実した記事を出していき たい」と意欲を見せる。「スポー ツジャーナリストは一人一人得 意な領域が違っていて、専門性 がある。そういう書き手を増や していきたいです」と展望した。

(長嶺 真輝)



沖縄バスケットボール情報誌「OUTNUMBER」GM 金谷康平さん

当初は四半期に一回紙媒体を発行していたが、現在はウェブでの情報配信が主体
https://outnumber.online/



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沖縄バスケットボール情報誌「OUTNUMBER」GM 金谷康平さん
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