「島ネタCHOSA班」2011年05月05日[No.1362]号
沖縄の中高生の間では、K・SWISSというメーカーの靴が流行しているようですが、なぜでしょう?(2011年05月05日掲載)
人気、売り上げ沖縄「1位」
(那覇市・靴好きさん)
調査班が中学生の頃は、学年カラーなんてのがありましたね~。おっと、三十路の郷愁はさておき、K・SWISS(ケー・スイス)でした。街へといざゆかん。
中高生の当たり前!
早速、K・SWISS4人組発見!これ流行してるの?
「はやりではなく、すでに当たり前。とくに男子は、学校全体の8割くらいがK・SWISS。校則で決まっているから白ではない。白が好きだから選んでいる」。中学3年生の、心優しい少年達の教えをまとめてみた。で、実際どれだけ売れているのか? K・SWISSの正規販売代理店、沖縄月星⑭さんが快く取材に応じてくれた。さて、気を引き締めて大人の話です。
息の長い流行
「売上高でいうと東京が第一位。次いで沖縄です。しかし、売場面積、取扱店舗数、人口比などを考慮すると、実質沖縄がトップと言えましょう。弊社直営店舗・プラスタイル小禄店のK・SWISS売上高は、坪効率で見ると全国1位です」と、松本正巳社長。
担当の池間大作さんはこう話す。「2010年度の前年比売上率は120%。8年前から販売を開始しましたが、常に前年比プラスの右肩上がりです。重量感のあるデザイン”エバー“がまず売れ始め、メーカー商品全体が爆発的に売れ始めたのは2~3年前からです。白色に限定して売れているのが不思議なんですよね」
そこで、常務取締役の與那原良光さんが豊富な経験を語りだした。「沖縄では、白のスニーカーが昔から売れます。県外では売れにくい色なんですが。K・SWISSがブームになる前は、NIKEエアフォースの白が売れていました。今でも売れ続けているので、履いている子は多いと思いますよ」
あっ、居ました! さっき見ました。3人組女子全員がそうでした。点と点が結ばれて、スッキリしますわ~、この調査。あっ、大人らしく冷静に。
さらに続けて「重量感あるごつめの商品が人気なのは、ソールが高いので身長が高く見え、足長効果が得られること。また、見た目と違って履きやすく軽量なので、運動靴として十分な役割を果たすこと。この点で人気があるのだと考えています」
お~、納得です。沖縄の若者文化は本当に独特ですね。
「若者に人気の沖縄インディーズアーティストに、K・SWISSの靴を履いてもらう雑誌企画がありまして、これがなかなか評判でした。こういった販促活動も実を結んでいるんでしょう。世界的には、トライアスロン大会の公式スポンサーを務めるなど、ランニングシューズメーカーとしての認知度が高いので、今後はランニングシューズ商品も愛用されると嬉しいですね」と、松本社長。
トライアスロン開催地の石垣・宮古でも高いシェアを誇るK・SWISS。かって知ったるメーカーのあまり目にしないデザインを、中高生が通学用シューズで履いていることに疑問を抱く県内外・海外の方も少なくないはず。
K・SWISSは流行中というよりも、定番スニーカーになりつつある。そして、スニーカーと言えば、白! 新たな沖縄一般論を学んだのでした。
あなたの周りの疑問、謎の投稿は>> コチラからどうぞ。