「島ネタCHOSA班」2012年07月19日[No.1425]号
ドラゴンフルーツの赤と白の見分け方がわかりません。外見はどれも同じように見えるのですが、それぞれ違いはあるのですか? 形も、フルーツにしては珍しいような…。調べてもらえませんか? (沖縄市 Yさん 2012年07月19日掲載)
ドラゴンフルーツ色の違いは?
確かにそうですね。スーパーでは分けて置かれていることが多いので、間違えることはありませんが、実際に色違いの二つを一緒にすると分かりませんね。切る寸前まで、ドキドキを味わえる楽しみもありますが(笑)
形も南国らしく太陽のようですが、どうやってあの形になっているんでしょうね。育て方なのか、種からすでに太陽型の可能性もあります。気になってきたので、早速調査していきたいと思います。
違いは葉にあった?
「今回、ドラゴンフルーツを10年以上育てているという、南城市にある農業生産法人有限会社嘉数農園の代表を務める嘉数隆さんにお話を伺いました。
まず、ドラゴンフルーツはどこの果物なんですか? いつ頃沖縄に入ってきたのでしょう?
「はい。赤の原産地が台湾で、白はベトナムです。およそ20年前に健康食品として入ってきたと言われています」
赤と白は別々の国からきていたのですね。健康食品として入ってきたということは、身体にもいいことが伺えます。この質問は後でゆっくり聞くとしましょう。
では嘉数さん、ドラゴンフルーツには赤と白がありますが、これらを見分けるコツはあるのでしょうか?
「はい。パッと見ただけでは分かりにくいと思うんですけど、実はちゃんと違いはあるんですよ。それは、葉です。白いドラゴンフルーツの葉は、葉自体が緑色をしているんですけど、赤は葉の周りが赤くなっています。やはり生きている果物ですので、多少色が変わることも無きにしもあらずですが、だいたいはこれで見分けがつくと思います」
へぇー。言われてみれば、確かに違いますね。試しに、緑の葉のドラゴンフルーツを切ってみた。…おぉ、本当だ! 白い。(分かっていてもドキドキした調査員)
では次に、果物にしては少し珍しい形をしていると思うのですが、これには何か理由があるのでしょうか? もしかして、種からすでにこの形だったりするんですか?
「いえ。種は普通の丸い形をしています。ドラゴンフルーツはサボテン科なので、大きくなるにつれてそういう形になっていくんですよ」
そうだったんですか?ドラゴンフルーツがサボテン科だったとは驚きです。それで外側がこんなに固いんですね。サボテンは丈夫なイメージがあるのですが、ドラゴンフルーツもそうなんですか?
「もちろんです。同じくとても丈夫な果物ですよ。暑さにも強いですし、南国フルーツにふさわしいと思います」
おぉー。さすが! ドラゴンの名前が付いているだけありますね。(↑偉そうに)
甘さ感じにくい果物?
あのー、嘉数さん。とても言いにくいのですが、ドラゴンフルーツは、さっぱりしていて美味しいのですが、あまり甘くない印象が強いんです。初めて食べたときは、見た目とのギャップに驚いた記憶がありまして…。
「あはは。そうですね。ドラゴンフルーツはブドウ糖なので、舌ではあまり甘さを感じられないと思います。しかし、糖度ではマンゴーよりも甘いという数値が出ているんですよ」
えぇ! そうなんですか? し、知らなかった…。人生は上り坂、下り坂、そしてまさかの坂があると聞きましたが、そういうことだったんですね!(↑違う)
「甘い果物は基本的に果糖のものが多いので、甘く感じるんです。ブドウ糖は、実際に味を感じにくいものですが、栄養分は豊富に含まれているんですよ。ブドウ糖は人間のエネルギー源のような役割を果たすため、不足すると、疲労を感じやすくなり、元気がなくなります。夏バテ予防にも最適なんですよ」
なるほど。ドラゴンフルーツには、たくさんの栄養があり、特に、夏に適した果物だということが分かりました。この調査で、ますますドラゴンフルーツが好きになった調査員でした。