「島ネタCHOSA班」2012年11月29日[No.1444]号
先日、那覇市識名にあるコインランドリーを利用した際、「日本一当たる」という自動販売機を見つけました。日本一ということは、ぽんぽんと当たりが出るのでしょうか? また、自販機らしからぬかわいいキャラクターが書かれてありました(笑)。ぜひ、調べてください。(那覇市 Y・Oさん)
日本一当たる自販機?
おぉ〜! いい情報を得ました。本当にお金がないときはそこに行こうっと。とはいえ、日本一当たる自販機で外れたらものすごくショックだ…。やっぱり、賭けるならまず相手のことをよく知らなくてはなりませんね。まずは実際にその自販機を見に行ってみますか。
両替機の代わり?
ここは与儀十字路を寄宮十字路向けに曲がり、真和志小学校のそばを通って中道に入ったところです。えーと、あったあった。占い師みたいな格好をしたキャラクターが書かれた自販機があります。…なぜ?
しかも、飲み物が全部100円! 500mlのペットボトルも100円なんてワ〜オ♪ 奇跡のローリスク、ハイリターン!
ふっふっふ。なんだかのどが渇いてきたな。(↑嫌な予感)では早速、購入してみます。100円を入れてボタンを押すと、自販機に表示された数字が回り出しました。勢いよく数字の7が並んでいきます。
最後はちょっとためて〜、6!
えぇえぇええー。恐れていたことが現実に。日本一当たる自販機で外れてしまった。ちょっとショックですが、調査をやりとげなければ。
気持ちを立て直し、買った飲み物をよく見てみると、何かシールが貼られています。
これは、おみくじです。大吉、中吉などが書かれ、内容も楽しめる文章になっています。
一体、これはどういう会社が設置したのだろう? 調査員は、設置した西原町の有限会社宗建リノベーションを訪ねました。今回、話をしてくれるのは、営業部部長の佐和田安昭さんです。
では佐和田さん、この「日本一当たる自動販売機」は、どういう経緯で設置したのですか?
「実は、コインランドリーの前に設置しています。コインランドリーは紙幣が使えず、コインのみしかお使いいただけません。そのため、利用されるお客さまの手間をかけてしまうことがありました。対応策として、『両替機を置いてはどうか』という意見が上がったのですが、それでは少し面白みがない気がして、よく当たる自販機を作ってみたんです。本島内の12カ所に設置しています」
へぇ〜。では本来の目的は、紙幣しか持っていない客が両替するためのものだったんですね。
「日本一」というのは、どのくらいの確率で当たるのでしょうか?(まだ心の整理ができていないため、外れたことは言わない) 「当たる確率はかなり高いですよ。両替機の代わりに作ったものですから。でも詳しくは教えられません。面白くなくなっちゃいますから」
幸せを呼ぶデザイン
ではもう一人、この自販機のキャラクターを書いた人に話を聞いてみたいと思います。フリーデザイナーの野崎信之さんです。
自販機に占い師のキャラクターを書くことになったのはなぜですか?
「はい。以前設置していた自販機も僕がデザインさせていただいたのですが、その時はカッパのキャラクターでしたね。現在の自販機では、佐和田さんから飲み物が当たる確率を高くすることと、占いをやるということを考慮してデザインしてほしいという依頼がありました。おみくじなので、占い師とはちょっと違いますが(笑)。楽しい気持ちになれるように、幸せを呼ぶイメージにしてみました」
幸せを呼ぶイメージの自販機で外れてしまった調査員。後日、試しに友人Aと友人Bを呼び出し、飲み物を買ってもらいました。(↑迷惑な話)。すると、二人とも当たり。私は自分の運の無さを認めることにしました。まぁ、日本一といえど、100%ではないというわけですね。
皆さんも、運を試してみてはいかがですか?