「島ネタCHOSA班」2013年02月21日[No.1455]号
この間スーパーへ買い物に行くと、入り口近くに「438」と書かれた軽トラックを見ました。旗も立っていて、どうやら「シーサー焼き」と読むようです。のぞいてみると「アメリカン」や「メキシカン」などのメニューを販売していました。買うか迷ったのですが次の日にはいなくなっていて、それ以来とても気になっています。調べてもらえないでしょうか。 (西原町 A・Yさん)
シーサー焼き現る!?
以前、コアラ焼きを取材したときも驚きでしたが、今回は「シーサー焼き」ですか。 う〜ん、どんなものなんだろう。メニューがアメリカンやメキシカンということなら、甘いおやつではないような気もしますが。とにかく、調査開始!
なじみのある形を
昔、妹が迷子になってしまった時、必死になって探した調査員。今回、その時を思い出すほど、スーパーというスーパーを回りました。
そんな中、宜野湾市のユニオン宇地泊店で「438」と大きく書かれた軽トラックを発見! 神様…と心の中で叫びました。
インパクトのある真っ赤なトラックです。周りを歩く人たちもすれ違う際にチラッと振り向き気になる様子。
では、早速シーサー焼きを考えた神山晋吾さんに話をきいていきましょう。
それでは神山さん、シーサー焼きは移動販売をしているようですが、主にどこで販売しているのでしょうか?
「はい。基本的にはユニオンの入り口近辺で販売させていただいています。現在の販売車は2台あり、主に津嘉山店、中城店、宇地泊店、真嘉比店を回っています。週末は豊見城市のとみとんや、国際通りのサイオンスクエアで出店することもあります。場所を事前にお伝えする手段として、インターネットのフェイスブックを利用しています」
なるほど、2台…そりゃ〜なかなか見つからないわけだ。
いつ販売を始めたのですか?
「2012年4月3日です。まだ1年もたっていないんですよ」
「シーサー焼き」だけに、シーサーの日にあわせたんですね。しかし、またどのようにしてシーサー焼きを思いついたのでしょうか。トラックの中を見ると、シーサーの形をした鉄板があります。これは、どこで購入したのですか?
「これは僕がデザインして、業者に依頼して作ったものなんです。他では売っていません。思いついたきっかけは、僕はスーパーで販売するおかずも作っているんですが、その時に、ふと何か面白くておいしい物が作りたいと思ったんです。安くて、気軽に片手で食べられるやつがいいなーって。形は沖縄の人になじみのあるシーサーにして、かわいく仕上げました」
なるほど〜。今までありそうでなかったものですね。
サッカーから考案
メニューがアメリカンやイタリアン、メキシカンにインディアンなど、形は沖縄なのに中身が世界の料理ですよね?
「これはですね、僕がサッカーが好きだからです! いつかワールドカップのときに何かイベントがしたいなってこっそり思っています。今後もね、スペイン、コリアン、ジャーマンなどの種類も増やす予定です。もちろん、オキナワンも!」
えぇ〜なんだか面白そう☆ メニューにはサッカー好きな神山さんならではのこだわりがあったんですね。そして気になるオキナワン。どんなものに仕上がるのか楽しみです。
最後に、シーサー焼きを試食してみることにしました。アメリカンを一口。うわーおいしい! ハムエッグとキャベツのシャキシャキ感がやみつきになります。ただパンでもサンドイッチでもなく、おやつでもない、何だか新食感♪ インディアンも食べてみました。こっちは中にキーマカレーが入っています。バラエティーがあっておいしいシーサー焼き。皆さんも見かけたらぜひ食べてみてくださいね。