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[No.1489]

  • (金)

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「島ネタCHOSA班」2013年10月17日[No.1489]号

焼きいもなのにアイス

 那覇市国場で「アイス焼きいも」という看板を見ました。アイス焼きいもとはどんなものでしょうか? 気になりますが、まだ食べていません。調べてください。

(那覇市、そばっち28号さん)

焼きいもなのにアイス!!

 アイス焼いも?
 いも風味のアイスクリームなのでしょうか?
 想像が膨らみます。さっそく寄せられた情報を参考に、店を探してみました。
 国場を探索していると、壁に焼きいもと書かれた店「しもうさ福寿本舗」を発見しました。店内をのぞいてみると、駄菓子や小物の他、水、健康食品なども陳列されている不思議な雰囲気。店にいた、営業本部長・藤乗弦汨(ふじのり・けんいち)さんに恐る恐る尋ねてみました。
 アイス焼きいもありますか?
 「あぁ、ありますよ!」と藤乗さん。気さくな感じにホッと安心して、いろいろ質問してみました。

焼いてから急冷

 アイス焼きいもってどう作るのですか?

 「種子島産のいもをメーンに、遠赤外線で焼きます。そうすると中から焼けておいしいんです。それをマイナス40度で急速冷凍します。食べるときは、買ってから5〜10分置くと、柔らかくなり、食べごろになります」

 なぜ、焼きいもをアイスにしようと思ったのですか?

 「本店は本来、健康補助食品の店です。健康や食品、水について相談を受けたり、自律神経流動治療という治療法を施したりしています。以前は私の出身地の北海道でやっていましたが、寒い冬場は客が少なくなるので、焼きいもを始めました。沖縄に来てからも焼きいもを販売していましたが、沖縄では暑さで1日でだめになってしまいます。そこで保存のためにも冷凍するようになりました。これがおいしく、夏でも食べられると好評だったんです。丸3年になります」

 寒い北海道から暑い沖縄へ。販売環境が変わったことで生まれたアイデアだったのですね。それでは1本いただきます! 「皮ごと食べると胸やけを防げますよ」と藤乗さん。シャリシャリとした食感が新しい! ヒンヤリとした甘さが口いっぱいに広がります。

 さてさて、大満足して調査を終えようとしたら会社から電話が…。「那覇市の浮島通りにも不思議な店があるそうです!?」。浮島通りに急行です!!

電器店に食料品

 やってきたのは、浮島通りの電器店、TOSHIBAアシストチェーン「いけま」。電器店なのに店先に「じぃまぁみどうふ」というノボリがはためいています。なぜ? 代表の池間巌さんと妻の貞子さんに聞きました。

 電器店でなぜジーマーミー豆腐を売っているのですか?

 「最初はお客さまにサービスとして出していたんです。そしたら、とても喜ばれて。今は街の電器屋だけではなかなか売れないから、ジーマーミー豆腐なども売るようになったんです。もう十数年前からですよ」と貞子さん。

 そうなんですか。他にも何か販売しているのですか?

 「砂糖天ぷら、フーチバーカステラ、梅ゼリー、コーヒーゼリー、梅酢とか。日によって変わりますよ」と、電器店らしからぬ豊富な商品を並べてくれました。さっそく看板商品のジーマーミー豆腐をいただきます! 豆腐はジーマーミーの味が濃厚。タレはカツオだしが効いて、甘さ控えめ。優しい味です。

 最後に、私たちのやり取りを笑顔で聞いていた巌さんにどのメニューが好きか聞きました。

 「みーんな、おいしくて、大好きですよ」

 はい、ごちそうさまです! 今回は、おなかいっぱい幸せいっぱいの調査でした。2店舗とも本業を追求しつつも、柔軟な発想でメーンにも劣らないサブ商品を作り上げていました。その姿勢を学びたいと思う調査員でした。

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焼きいもなのにアイス
藤乗弦汨さん
焼きいもなのにアイス
半解凍したアイス焼きいも。シャリシャリ歯応えが新しい
焼きいもなのにアイス
池間貞子さんと巌さん
焼きいもなのにアイス
貞子さん手作りの(右上から時計回りに)ジーマーミー豆腐、バナナカステラ、サーターアンダギー、梅ゼリー
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