「島ネタCHOSA班」2014年03月20日[No.1510]号
AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」を自治体の人々が踊って動画サイトに投稿するのが流行していますね。県内でも、「恩納村ver.」が作られているのを見ました。どれだけの人が参加したのか気になります!(名護市 20代 ASさん)
県産AKB動画が話題!?
AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」は、21日から始まる春の選抜高校野球大会の入場行進曲にも選ばれた曲ですね。
まずは動画投稿サイト「ユーチューブ」にアクセスし、「恋する…」で検索をかけてみました。すると、出るわ出るわ…。いろいろな企業や自治体の人たちが、曲に合わせて踊る動画が山のように投稿されていました。誰にでも踊りやすい振り付けが人気を呼び、各地でPRをかねて動画を撮影することが流行しているのだとか。
421人が踊る!
画面に並ぶたくさんの動画の中から、「恩納村ver.」を探して再生! 動画には、ホテルや役場、事業所、幼稚園&保育園などの人々が次々登場し、楽しそうにダンスを披露します。何より驚かされるのは、登場人数の多さ。数えようとしても、とても追いつかないほどの人数です。
自分で数えるよりも直接動画の制作者に聞いてしまおう! ということで、恩納村へGO。村青年団協議会の皆さんに話を聞きました。
「動画には、421人が参加しています。撮影は土日を中心に2カ月かかりました」と制作を率いた小谷仁人さん。青年団協議会の役員10人による制作チームが村内約500の団体に協力依頼の文書を発送。返信のあった団体に出演してもらったそう。
「撮影の機材はほぼスマートフォンのみ。編集も自分たちの手で行いました」というからびっくり!以前に動画を作った経験はなく、制作は手探りだったそうですが「今の動画編集ソフトは難しくないですよ」とさらり。
動画は、公開後11日で、村民の数1万1000を超える再生回数を記録。AKB48運営会社に公式認定を働きかけ、見事に審査にパス! 沖縄初の公式認定という快挙を成し遂げました。
地域の特色反映
ユーチューブには、ほかにも、数本の県産「恋する…」動画がアップされています。
「那覇市牧志商店街編」には、商店街の方々をはじめ、高校生、買い物客、近所の住人など約50人が出演。まちぐゎーで働く皆さんがファンキーに踊る姿がとってもキュート!
動画を制作したのはたった2人。撮影もわずか2日で終えたというから驚きです。「撮影はアポなし。『健康体操さー』なんて言ってその場でいきなり踊ってもらいました(笑)」と撮影・編集を担当した翁長巳酉(みどり)さん。商店街で生まれ育った金城忍さんが声をかけたため「リラックスした表情で踊ってもらえた」そう。確かに皆さん満面の笑顔で、こちらまでつられて笑ってしまいます。
音楽のまち、沖縄市を舞台とした「沖縄市のみなさんver」は、ミュージックタウン音市場の田中真樹さんら4人が企画。市役所や市の関連団体、ダンススクールなどに声をかけ、1カ月かけて撮影し、約150人が出演しています。牧志商店街とは対照的に、こちらは事前に映像を配って撮影までに覚えてきてもらったとのこと(ダンススクールのみアドリブ)。さすが音楽のまちだけあって、皆さんダンスがお上手です!
同じ曲、振り付けでありながら、動画の雰囲気にも作り方にも、まるで伝統工芸品のように、それぞれの地域の特色が見事に表れていることに感動した調査員でした!!
【動画はこちらからご覧になれます】
■恋するフォーチュンクッキー 沖縄県恩納村 Ver. / AKB48[公式]
■恋するフォーチュンクッキー 沖縄県那覇市牧志商店街編
■恋するフォーチュンクッキー 沖縄市のみなさん ver