「島ネタCHOSA班」2015年9月17日[No.1587]号
那覇の国際通りは地元の人と観光客でにぎわっていますが、声掛けをしているお土産屋さんのスタッフの人は一体どうやってその違いを見分けているのでしょうか。
(北中城村 20代男性 サマンサ田場さん)
観光客、どう見分ける!?
沖縄生まれ沖縄育ちの調査員も、国際通りを歩いていてほとんど声を掛けられることはありません。観光客と地元の人との違いはどこに? 調査員は、見分け方のコツを教えてもらおうと、国際通りのお土産屋さん「チャンプルー家」に向かいました。
外見や仕草で判別
お話をしてくれたのは、業界5年目のスタッフ、岸本政弥(まさや)さん。
「見分けるポイントは、まず何といっても顔ですね(笑)。でもそれだと答えにならないような気もするので、さらに踏み込んだところをお話しましょう。まず、観光客は基本的にオシャレして来ていますよね?」
まあ、近所のコンビニに行くような格好ではなさそうですよね(笑)。
「女性だとロングのワンピース、男性だとタンクトップといったふうに、日射しを満喫している格好の人は観光客率が高いです。
なにげに難しいのは、台湾からの観光客の見分け方。アジアからのお客さんが増えていますが、台湾人のファッションは日本人と似ているんですよ」
なるほど。ファッションが第一チェックポイントなんですね。他にもありますか?
「赤く日焼けしていて、ここ何日かで焼けたなぁ〜っていう肌のコンディションでも何となく見分けが付きます」
あー、確かにいますね〜、赤く日焼けしている人。肌のコンディションとは、目からウロコです!!
「あとは視線。地元の人は全然キョロキョロしてないですよね。真っすぐに前を見て歩いています。加えて、観光客の皆さんは、土産品店の袋を持っています。国際通りにはお土産を買うために来る人が多いですから、ここはポイントです」
このやりとりを隣で聞いていた業界10年目の先輩スタッフ、座喜味盛貴(もりたか)さんも見分け方を教えてくれました。
「かりゆしウエアやアロハを着ている若い人は、大体が観光客ですね。逆に悩ましいのが年配の人のかりゆしウエア。仕事で着ている時も多いですから。その場合は表情が仕事モードかプライベートモードかを感じ取ります!
沖縄って海を渡って来ますから、海外気分なんですよね。観光客は、やっぱり表情も楽しそうに緩んでいます」
「土産品店あるある」
せっかくなので、お土産屋さんならではの接客テクニックを聞いてみました。
「これがですね、とりあえず『ハイサイ』って言っておけば何とかなるって時期があったんですけど(笑)。でも最近は、リピート客が多くなったのか、効かなくなってしまっています!」
観光客の皆さんも沖縄慣れしてきたのでしょうか。
「でも結局、沖縄を楽しんでもらいたいという気持ちが大事なので、お客さんと仲良くなるのを心掛けています。そこからまた沖縄に来てくれた時にはお店に寄ってくれますし、土産品店も観光スポットのひとつというくらいの心意気で接していますよ」
毎日のように観光客に接客するって、楽しそうな現場ですよね。
「そうなんですよ。向こうも初めからウキウキした気持ちで来てくれるので、楽しいですよ。土産品店で働いたらシャイな子も社交的になります。これは『土産品店あるある』です」
明るい場所にいたら性格も明るくなっていくんですね〜。他に「土産品店あるある」はありますか?
「えーと、試食をする機会が多いので5年で15㌔太りました。20㌔太ったスタッフもいます
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今回得た知識を活用して、観光客のフリをしてお土産屋さんで買い物するのも楽しいかも!? と思った調査員。でも、顔でバレバレ!? 何はともあれ、今回の調査は以上です。チャオ〜!