「島ネタCHOSA班」2015年10月22日[No.1592]号
子どものころから、ジャッキー・チェンの大ファンです。昔はみんなで映画を見てジャッキーごっこで遊びました。事情通いわく、沖縄はジャッキーファンが多いらしいのですが、本当ですか?
(那覇市 アラフォー火焼島さん)
県民はジャッキーが好き!?
香港が生んだ国際派のアクションスター、ジャッキー・チェン。日本では1979年に主演作「ドランクモンキー 酔拳」が上映されるや否や大ヒット。80年代はジャッキー作品上映中の沖縄の映画館も人であふれていましたね。 今やジャッキーも還暦。あこがれのヒーローであることには変わりありませんが、現在も沖縄で人気があるのでしょうか?
初代マブヤーにも影響
今回、沖縄のジャッキー事情を探るにあたって、強力な助っ人にご登場願いました。県出身の芸人・俳優として、全国ベースで活躍中の与座よしあきさんです!
ジャッキーを人生の師と仰ぐ与座さんは、「動くジャッキー辞典」と呼びたくなる情報の持ち主。与座さんに特別調査員として活躍してもらいましょう!!
与座調査員が最初に向かった先は、那覇市内のとあるカフェ。待っていたのは何と、初代琉神マブヤーを演じ「ハルサーエイカー」にも出演した知念臣悟さん! アクションが得意な知念さんに、「ジャッキーの影響を受けているでしょ?」と調査員は切り出します。
「4歳ごろからずっとまねしていました。家の中は側転移動し、小学生になると背落ちの練習。マンション屋上の渡し板の上で動き回り、走るバスにつかまった経験もあります(笑)。とにかく一歩でも、ジャッキーに近付きたかったんです!」と熱く語る知念さんに、与座調査員は「偉い! スゴイ!」と感動。
やっぱりジャキーのまねをするのは、あの時代に育った少年なら誰でも通る道なんですね〜。空手文化の根付く沖縄では、なおさら憧れが募るのでしょうか(でも、読者の皆さんは、危ないことはしちゃダメですよ)。
さらに聞くと、知念さんはジャッキーの出演作を映画館のいすに正座して鑑賞したこともあったそう。まさに、ジャッキーファンのかがみです!
「今でも台風前にレンタル店に行くと、ジャッキーの旧作はほとんど借りられていますよ」。ジャッキーは、今も沖縄で根強い人気を誇っているようです!
全国4位の動員数
知念さんと意気投合し、ご機嫌な与座調査員が次に目指したのは、なんと「ジャッキーステーキハウス」!
「オーナーは絶対ジャッキーファンに違いない」と決めつけていましたが、結果は大ハズレ(笑)。店名の由来は開店当時お世話になったアメリカ人のジャックさんへのお礼からだそう。
ジャッキーと無関係だと知った与座調査員は、悔しさのあまり200㌘のステーキをたいらげ、「おいしいお肉を食べたら、ジャッキーのような強い男になれます!」とお店の人に訴えていました(笑)。
続いて桜坂劇場へ。スタッフの下地久美子さんから、2011年に「桜坂ジャッキー・チェン大会」を開催し、なんと31作品を上映したと教えてもらいました。「チラシがすぐになくなり、何度も来場するファンの方がたくさんいらっしゃった」という下地さんの話に、うなずく与座調査員。
最後は映画配給関係者への電話調査です。ジャッキー主演の歴史大作「ラスト・ソルジャー」が沖縄でヒットしたといううわさを聞きつけ確認したところ、「日本全国で4位の動員数を記録した」という事実が判明! 「沖縄のジャッキーファンは今でも熱い!」と感涙にむせぶ与座調査員でした。
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ジャッキーの出演作「ラスト・ソルジャー」を、今回の特別調査員を務めた与座よしあきさんと観賞するコメンタリー付き上映会を、11月4日(水)に那覇市バンターハウスで開催します。ジャッキーファンはお見逃しなく!
上映会問い合わせ先 movie.event.okinawa@gmail.com(饒波)