「島ネタCHOSA班」2015年12月10日[No.1599]号
先日、久しぶりに糸満市を訪れたところ、路上で赤い教習車を目撃しました。自分が免許を取った時は教習車といえば白でしたが、最近は赤もあるんですか? 詳しく調べてください!!
(名護市 75年のナゴ生まれさん)
真っ赤な教習車がある!?
真っ赤な教習車がある!?
いきなり本題とはズレますが、自練(自動車学校)には苦〜い思い出がある調査員。だって、あの「S字カーブ」やら、「クランク」やら…。何度、縁石に乗り上げたか分かりません。
なかなか見極めのOKも出ず、路上に出るまでに3カ月もかかったなんてとても人さまの前では…。
え? そんな話はどうでもいい? こりゃまた失礼イタシマシタ☆
糸満市街で遭遇
というわけで、そろそろ本題。はいはい、赤い教習車ですね。ともかく、目撃地である糸満市に行ってみましょう。
せっかくの糸満市なので、赤い教習車が見つかるまで、まずはファーマーズマーケットいとまんにでも行って〜、とすっかり行楽気分の調査員。ルララ〜♪
が、現実は甘くありませんでした。市街に入ると、ほどなく赤い教習車を目撃!
その姿はかなり強烈です。今風なフォルムの赤いセダンに、スポーツカーを思わせる流線型のマーク。さらに、車体にアルファベットで何やら文字が書かれています。
ナンバープレートの隣に「仮免許 練習中」の表示がなければ、とてもこれが教習車とは思えません。
がぜん興味が出てきた調査員は、車体に書かれた「ITOMAN DRIVING SCHOOL(イトマン・ドライビング・スクール)」という文字を手がかりに、糸満自動車学校を直撃しました。
白には限らない
出迎えてくれたのは、取締役・総務課長・副管理者の上原久さん。
いきなりですが、赤い教習車ってアリなんですか!?
「教習車には、法的に色の規制はありません。大きさには基準があり、車種は限定されてきますけどね。本土では、イエローやゴールドメタリックなんて色もありますよ」
ええっ、そうなんですか〜。でも教習車って白ばかりというイメージがあるのですが。
「確かに、今日でもダントツに多いのは白ですね。昔は車の色といえば白がベースでしたから、その名残が続いているのではないでしょうか。県内でも、当校が平成17(2005)年に最初に赤と青の教習車を導入する前は、白しかありませんでしたよ」
なぜ赤い教習車を導入したのですか?
「福岡市のマイマイスクールという自動車学校の教習車が昔から黄色で、憧れていたんです。私は赤が好きだったので、教習車を代替わりすることになった時、どうせなら色を変えたいと赤を提案したんです。若い人に受けたいという狙いもありました」
教習生にアンケートを取ったり、上司の意見を聞いたりして、まずは赤、青、白の3色で運用。狙い通り、赤い教習車は好評で、街で見かけた人から電話で問い合わせが来ることもあったとか。その後、昨年12月に再び教習車を代替わりする際、白をなくして赤と青の2色に絞ったそう。
「車種はマツダのアクセラ。流線型が美しい車種で、全国の教習車でもシェアを伸ばしているみたいですよ。ちなみに、車体の赤はマツダの本社がある広島県の球団、広島東洋カープのヘルメットの色と同じだそうです」
県内では、沖縄市の川畑自動車学校、豊見城市の壷川自動車学校、うるま市の安ゲ名自動車学校などで白以外の教習車を使用しているそうです。 なるほど〜。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
と、一通り説明を受けた後、上原さんから、「じゃあ、乗ってみましょうか?」とのささやき。えっ…。
自練での苦い思い出にためらいを覚えつつも、運転席に座る調査員。座ってみると、車内はゆったり、ひろびろ、カッコいい〜。黒をベースにしたシックな内装に、雰囲気に流されやすい調査員は、思わずレーシングドライバーにでもなった気分に。ぶっとばすぜ、ベイビー!!
…が。緊張のあまり、ハンドブレーキをかけたまま車を発進させようとするわ、S字カーブで2度も縁石に乗り上げるわ、散々な結果となった調査員でした。てへ☆ これからも、安全運転、頑張ります!!