「島ネタCHOSA班」2016年06月09日[No.1624]号
豊見城市高嶺の県道7号線沿いをよく車で通るのですが、レゴブロックで組んだようなカラフルな建物が目につきます。気になるので詳しく調べてください!
(豊見城市・50代女性/週末おかみさん)
レゴブロックのような建物!?
レゴブロックといえば、プラスチック製のブロックを組み合わせて遊ぶ玩具ですよね。そのレゴブロック風の建物とは?
カラフルな壁の正体
というわけで、豊見城市高嶺にやってきた調査員。調査依頼のはがきに書かれていた住所を頼りに、それらしき建物を探します。
県道7号線を糸満方面から那覇方面へ進み、沖縄そば屋さん「みーや小」があるY字路を左折すると…。何やらカラフルな壁をした建物が見えてきました。
さらによく見ると…なんと、壁が巨大なレゴブロックで組み立てられているではありませんか!
しかし…。建物に近づくに連れ、調査員はすっかりだまされていたことに気付きました。レゴブロックに見えた壁は、実は壁画。そう、実物と錯覚させることを狙った、いわゆるトリックアート(だまし絵)だったのです!
壁画は影の付け方で凹凸を表現し、実際にはないドアや奥行きがそこにあるように錯覚させます。作業をしている人間も見えますが、もちろんこれも絵。ひょえ〜。
建物には、「GAB(ギャブ)建築事務所」という看板が。調査員は、同事務所の社長・濱元宏(ひろむ)さんに話を聞くことに成功しました。
「この建物ができた当初はジーッと見ている人も多かったですねぇ。それこそ『ここは何屋さん?』というのもよく聞かれましたよ」と濱元さん。
なぜこんなインパクトのある外装にしたのでしょうか?
「もともとは何の変哲もない外装だったんです。ある時、近所の沖縄そば屋さんに入ろうとしたら、壁に絵を描いている青年に出会いまして…。それでうちにも描いてよ、という流れになりました。何もないよりは、通りに子どもが集まるような楽しいものにできればなぁって思ったんです」
絵に人生を賭けて
話を聞き、絵を描いた人物に会いたくなった調査員。濱元さんに紹介してもらい、本人に会うことにしました。
その人物とは…。画家であり壁画家である金城龍太さんです。どういったきっかけでこの壁画を?
「本当にたまたま濱元さんから声を掛けていただきまして。それもオーダーが『面白かったらそれで良い! その1点!』と粋なものでした。それに応えたのがこの建物なんです」
トリックアート的な壁画のほかにも、詩を書き、その言葉からイメージした幻想的な絵画を制作する金城さん。
「テーマは『自然と人のつながりを描くことで、人の心の強さやはかなさを描く』です」
金箔(きんぱく)やクリスタルも絵の中に取り込み、独特の神秘的な画風で注目を集めていますが、金城さんが画家を名乗ったのは30歳を過ぎてからだそうです。
絵を描くことは好きだったそうですが、一念発起していきなり浦添市美術館に作品を持ち込んだところ、個展開催という流れになったというから驚きです。それだけ作品に力があるんでしょうね〜。
「今後県外やアジアでも作品を発表していきたい」と話す金城さん。自身のホームページで作品を紹介していますので、興味のある人は「金城龍太」で検索してみてくださいね!