「島ネタCHOSA班」2018年08月02日[No.1736]号
糸満市に「ロボットコンビニ」があるといううわさを聞きました。いったいどんなお店なのかとても気になります。
(那覇市 ロボコン0点さん)
ロボットコンビニってどんな店!?
ロボットコンビニ!? なんですかそれ! 無人のコンビニエンスストアでしょうか? まさかロボット店員導入?
インターネットで検索すると「ロボットコンビニ ストアーHAMAMIYA(はまみや)」という店が見つかりました。それでは調査員、いざ出動!
店名の由来
やってきました糸満市糸満。この辺りは住宅や公民館があり比較的静かな町という印象です。ロボットコンビニは国道331号そばにありました。店のドアの前には自動販売機がいくつか設置され、一見よくある町の小さなストアという感じなのですが、中へ入ると! やはりよくあるストア…みたいですね。ロボットもいませんし…。
「あの、ここはロボットコンビニですか?」と店の人に尋ねると「はい。そうですよ」とニコニコ顔。どうみてもロボットには見えないこの人は、店主の宮城保さんでした。さっそく店名の由来を聞くと──。
「あそこに大きな自動販売機がありますよね。あの動きがロボットみたいなんです。それから、もともと別の場所にあった店をここへ移転してきたのが2003年。ちょうど『鉄腕アトム』が誕生した年で、ちょっとしたアトムブームだったんです。私自身ロボットも好きだったし、他にないような店名にしたいと思って『ロボットコンビニ』にしました」と話します。
鉄腕アトムは未来を舞台に、ロボットの少年アトムが活躍する漫画です。調べてみると1952年に発表された作品で、アトムの誕生日は2003年4月7日という設定になっていました。くしくも同じ年に「ロボットコンビニ ストアーHAMAMIYA」は誕生したのですね!
お話によると、宮城さんはもともと大工だったそうですが、店を営んでいた父親が高齢になり、仕事に区切りをつけ店を引き継いだといいます。
自販機の動きがすごい
それはそうと、自動販売機の動きがロボットみたいだというのが非常に気になります。では、お金を投入してみましょう。次にほしい商品の番号を、ピッピッピッ! おっ、近未来的な音がする。と思いきや右下の方から、ビルの窓拭き作業で使うゴンドラみたいなものがバッ! と出てきて商品目掛けて動き出しました。おわわわわっ。商品をあっという間に取って、取り出し口へ! あまりのスピードにびっくりです!
「導入したてのころ、自動販売機を利用する子どもたちがキャーキャー言っている様子を見て『やったー』と思いました」と宮城さん。これはぜひ読者の皆さんにも試していただきたい。年季の入った自動販売機なので、冷えなくなってしまったため冷たい飲料は販売していませんが、お菓子、カップラーメン、缶詰、お茶パック、宮城さん手作りのコインケースや貯金箱なんかも入っています。いやぁ〜バラエティーに富んでますねぇ。
店内には宮城さんが作ったカンカラ三線も置いています。駄菓子を買いに来た子どもから「カンカラ三線って何?」と聞かれたことがきっかけで作り方をインターネットで調べたとか。独学で弾けるようにもなったといい、民謡を軽く奏でてくれました。
ロボットコンビニは想像していた近未来的な店とはちょっと違いましたが、とても人間味あふれる店主が営む楽しいお店でした!
ロボットコンビニ ストアーHAMAMIYA
糸満市糸満2431-9
☎098(992)5092