「島ネタCHOSA班」2022年04月21日[No.1928]号
先日、宜野湾市役所に行ったのですが、ラジコンカーのようなものが芝生の上を走っていました。よく見るとロボット芝刈り機と書いてありました。なんだかかわいいので、気になっています。ぜひ、調査をしてください。
(宜野湾市 芝刈マサオさん)
草刈り作業の頼もしい「助っ人」!?
ロボット芝刈り機があるとは初耳です。宜野湾市役所に行ってみると、正面入口前の庭で動き回るテントウムシ柄の物体を発見! 芝生の上をラジコンカーのようなマシンが走っています。隣のもう一画の芝生の上を走るのは花模様のマシン。2台とも静かに動き、障害物があると向きを変えるという技も駆使しています!
環境にやさしい芝刈り機
管理をしているのは、宜野湾市大山にある西武造園沖縄支店と判明。同支店を訪れ、西日本統括支店副支店長の上岡誠さんに話を聞きました。
市役所に設置されているのはスウェーデン生まれの「オートモア」というロボット芝刈り機で、同社が販売代理店となっているといいます。宜野湾市役所にあるものは昨年試験運行を始め、今年4月から正式に導入されたそう。
「熱中症などの心配もなく、雨が降っても、風が吹いても、暑くても動きます」と上岡さん。1時間充電して2時間動き、バッテリーがなくなりそうになると自ら充電ステーションに戻るそうです。
ごみが出ないのも特徴で、「ミリ単位で毎日切っていくので、刈った芝生は土に返って肥料になります」と話します。
芝刈り機はGPS搭載型。万が一、盗難に遭っても追跡が可能です。スマホで動いていて、稼働時間も設定できる上、運行状況も専用のアプリで確認できます。あらかじめ対象エリアの周りにケーブルを張り、その中を刈っていく仕組みになっているそう。「自分がどこを刈ったかというのを記憶していくので刈り残しがありません。頭のいい機械です」
撮影中、芝刈り機を見つけて喜ぶ子どもや「かわいい」と声を上げる人、写真を撮る人を見かけました。今後人気者になりそうな予感です。
食欲旺盛のヤギも大活躍
芝刈りについて調べていると、調査員仲間から「ヤギが草刈りしている場所もあるよ」との情報が! そこで訪れたのは沖縄市上下水道局。 上下水道部長の新里智昭さんと上下水道部次長兼総務課長の盛島秀紀さんらが対応してくれました。ヤギは職員に懐いていて、新里部長たちが近づくと後を追いかけています。かわいい!
ヤギを導入したのは昨年1月。庁舎裏の茂みでヘビの抜け殻が見つかったことがきっかけとなりました。ハブ対策のために常に草刈りが必要と指摘を受け、那覇市でヤギを活用している事例を参考に飼育を始めたといいます。
公費は使用せず、局長の仲本兼章さんをはじめ、有志や管理職たちで資金を出し合い、ヤギを2頭購入。約400平方㍍ある庁舎の敷地内で放し飼いされているヤギは食欲旺盛で「期待以上に活躍してくれています」と新里さんは話します。最初の1カ月ぐらいは懐かずに悪戦苦闘したといいますが、今では完全に懐いていて、「我が子のよう」とほほ笑みます。
「小屋などは局長と部長の自作です」と盛島秀紀さん。仲本さんと新里さんが中心になり、業務時間外や週末に小屋や周りのフェンスを作ったといいます。ふんの掃除などの世話も、業務時間外に主に二人で行っているそう。
現在は2歳弱のゆきが活躍していますが、子ヤギをもう1頭導入する予定だといいます。かわいいヤギが増えるのが楽しみですね。
近隣の保育園の園児や親子連れもやってくるといい、憩いの場になっています。ヤギと芝刈り機。今後のますますの活躍に期待です。