「島ネタCHOSA班」2024年10月31日[No.2060]号
くるま麩(ふ)で作られたお菓子が気になっています。沖縄らしいですが、 意外な発想です! COKOFUというお店が製造・販売しています。どんな お菓子なのか知りたいです。ぜひ調べてください。
(宜野湾市 ザ・オフー)
くるま麩がお菓子に!?
くるま麩(ふ)といえば麩 チャンプルーを想像しますが、 お菓子になっているとは驚き です。さっそく調査開始です。
アレルギーにも対応
浦添市前田にあるCOKOFU(ココフ)に到着するとマネージャーの新垣伸也さんが迎えてくれました。同店は県産素材を使用したお菓子やクレープなどのスイーツ、ドリンクなどを製造・販売しています。店名の由来はCoconut(ココナツ)とKokuto(黒糖)とFu(麩)の頭文字から。「ほとんどの商品にオリジナルの黒蜜を使っています。普通の黒蜜とは一味違うココナツ入りの黒蜜で、お菓子のベースになっています」と新垣さん。
くるま麩のお菓子はCOKOFUを立ち上げた7年前から作っているといいます。「ありきたりの沖縄土産は嫌だというところからスタートしました」と新垣さん。アレルギーの子どもでも気軽に食べられるものを作りたいという思いから、可能な限り乳製品や卵などの動物性原料を使わないようにしています。動物性食品を食べない完全菜食主義の「ビーガン」の人にも好評だそう。
くるま麩のお菓子は、麩を一口サイズに切って黒蜜を絡めて焼き上げた「黒糖かりん麩」の他、輪切りにした麩を使った「黒糖麩リング」や表面にチョコレートをコーティングした「チョコ麩リング」、チョコレートの中に黒蜜を絡めた麩を砕いて入れた「チョコ麩ロック」などがあります。塩せんべいをアレンジした「ぱりせん」「ちょこせん」、黒糖がアクセントのおかき「沖縄黒糖おかき」なども製造・販売しています。
くるま麩のお菓子を試食させてもらうと、サクッとしながらも表面のカリっとした食感も楽しめて、口当たりも軽やか。しつこくないのに、味もしっかりと感じられます。種類も豊富なのでアレルギーやビーガンの人だけでなく、一般の人にも喜ばれるはず。くるま麩のお菓子は2020年の「おきなわ島ふ〜どグランプリ」で優秀賞を獲得するなど評価を受けています。
試行錯誤で食感を実現
カリッとサクッとした食感が特徴のお菓子ですが、製品が出来上がるまでは苦労したそうです。「くるま麩はいったん水分を含むとベチョベチョになってしまいます。それをカリッとさせるために試行錯誤しました」と話します。黒蜜の量や絡め方などを工夫しカリッとした食感を実現しました。
沖縄の食卓でおなじみの食材のお菓子。高たんぱく、低カロリーで知られるくるま麩のお菓子は、ギフトや内祝いで購入するお客さんも増え始めているそうです。現在は沖縄土産として買う観光客の方が多いそうですが「地元の人にも知ってほしいし、食べてほしいですね」と新垣さんは話します。
商品は同店の他、樂園百貨店(デパートリウボウ2階)、空港、一部ホテルなどでも販売もしています。話題性も抜群の沖縄の駄菓子。興味のある方はぜひサクサクの食感を味わってみてください。
COKOFU(ココフ)
浦添市前田3-3-2
TEL=098-960-2366
営業時間=13時~18時
定休日=火曜、不定休