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[No.2065]

  • (金)

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「島ネタCHOSA班」2024年12月05日[No.2065]号



 ピカピカおじさんを見たことありますか? カラフルなイルミネーションで飾り付けた電動キックボードに乗っているおじさんなんですが、今SNSで話題なんです。ぜひ調査をお願いします!

( 沖縄市 アイススキー)

県内各地を疾走するピカピカおじさんを追え!

 電飾を施した電動キックボードで、県内各地を滑走するピカピカおじさん! 調査員も前に中部付近で見たことがありますよ。音楽を流しながら夜道を走る姿はエレクトリカルパレードさながら。調べてみると、読谷村にある「新垣ぜんざい読谷」の店主ということが判明。さっそく調査員はお店に向かいました

うちなーインフルエンサー

 お店に向かっている途中、前方に何やらカラフルな電飾をまとった人物を発見しました。近づいてみると…なんと例のピカピカおじさんに遭遇! 声を掛けると快く取材に応じてくれました。

 名前を訪ねると「ピカピカおじさん、はーもー(歯がない)おじさん、あのよーおじさん。なんて呼んでもいいよ」。笑顔を見せると、たしかに数本歯が欠けていました。「あのよー」は昔からの口癖なのだそう。促されるまま到着した「新垣ぜんざい読谷」はパーラーのような趣ある雰囲気のお店。駐車場のほか、テーブルやイス、屋根も付いているので快適に過ごせそうです。

 2020年に宜野湾市にお店をオープン。昨年から読谷村比謝矼に移転し、店名を「新垣ぜんざい読谷」に改めました。全身に電飾をまとっての巡回を始めたのは今年の3月から。お店の宣伝の傍ら、夜間徘徊(はいかい)する少年らに声を掛けるなど、青少年の健全育成にも取り組んでいるといいます。

 「風が強い日以外はほぼ毎日どこかしら走っているよ。遠いところだと北は名護から南は糸満まで行くこともある」と快活に笑うピカピカおじさん。そのかいもあり県内各地からピカピカおじさんや、お店のSNSを見聞きしたというお客さんが増加し、インスタグラムのフォロワーも1.8万人と、自他ともに認めるうちなーインフルエンサーに。

商品は味で勝負!

 その強烈なキャラクターばかりに注目してしまいますが「商品は写真映えより味で勝負している」というピカピカおじさん。「黒糖ぜんざい」(写真①)は多良間島産黒糖100%、豆は北海道産を使用。独自開発した「ふわシャリ」食感の氷は溶けにくく、最後までおいしくなるようにこだわっています。アイスも人気で、特に県産紅芋をふんだんに使用した「紅芋モンブラン」(写真②)は甘さ控えめで、締めにピッタリです。

 今後は、インフルエンサーとしての影響力と巡回活動を生かし「走る広告塔」としての広告事業や、フランチャイズ展開にも挑戦したいと語るピカピカおじさん。

 「冬季限定で宮古島産紅芋を使用した「紅いもっち」(写真③)を販売します。北谷とか恩納村からも近いから、新しいドライブコースとして寄ってください!」とPRしてくれました。

 県内各地で目撃情報が相次ぐ謎のピカピカおじさんは、暗い夜道だけでなく、その人柄で心までやさしく照らしてくれました。



“県内各地を疾走するピカピカおじさんを追え!"

新垣ぜんざい読谷
読谷村比謝矼36(ダイレックス読谷店裏)
営業時間=12:00~18:30、20:30~0:00
駐車場=8台

“県内各地を疾走するピカピカおじさんを追え!"

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“県内各地を疾走するピカピカおじさんを追え!"
SNSで話題のピカピカおじさん
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